寝ていてもめまい。 横になるとめまいがする場合に考えられる原因の病気と対処法

めまい:医師が考える原因と対処法|症状辞典

寝ていてもめまい

木原洋美 [医療ジャーナリスト] きはら・ひろみ/宮城県石巻市の漁村で生まれ、岩手県の山村で幼少期を過ごし、宮城県の穀倉地帯で少女時代を送る。 明治学院大学在学中にコピーライターとして働き始め、20代後半で独立してフリーランスに。 西武セゾングループ、松坂屋、東京電力、全労済、エーザイ等々、ファッション、流通、環境保全から医療まで、幅広い分野のPRに関わる。 2000年以降は軸足を医療分野にシフト。 「常に問題意識と当事者感覚を大切に取材し、よ~く咀嚼した自分の言葉で伝え、現場と患者の架け橋になる」をモットーに、「ドクターズガイド」(時事通信社)「週刊現代 日本が誇るトップドクターが明かす(シリーズ)」(講談社)「ダイヤモンドQ」(ダイヤモンド社)「JQR Medical」(インテグラル)等で、企画・取材・執筆を深く、楽しく手掛けてきた。 2012年、あたらす株式会社設立(代表取締役)。 2014年、一般社団法人 森のマルシェ設立(代表理事)。 森のマルシェでは、「木を遣うことが森を守ります」の理念を掲げ、国産材の樽で仕込む日本ワインやバルサミコ酢の開発等、国産材の需要を開拓する事業に取り組んでいる。 医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」 長年連れ添った妻やパートナーが突然キレる要因は何か。 なぜ、いつも不機嫌なのか。 女性特有のカラダの不調や悩みに起因することが多い。 しばしば男女間、夫婦間に深いミゾを生じさせる女性特有の病気・体の不調について、実際の具体例を挙げて解説する。 めまいのつらさより尿意の方が勝るようになった飛鳥さんは、ぺたぺたと四つんばいになってトイレに向かい、なんとか用を足すと、またはって布団に戻った。 あとはもう、動けない。 するとようやく夫の博司さん(仮名・55歳)が異変に気付き、声をかけてきた。 「大丈夫かい。 具合悪いの?」 「うん。 めまいがして、起き上がれないの。 寝ていてもふらふらして気持ち悪い。 だからごめん、朝ご飯の準備、してあげられない」 「それはいいよ。 寝てて。 でも、救急車とか呼ばなくて大丈夫?」 「うん。 何年か前にも一度、あったでしょ。 あの時は、翌日ぐらいには楽になったから、今日1日ゆっくり休んでみる」 博司さんは「楽になったら食べて」と、バナナとペットボトル入りのお茶を飛鳥さんの枕元に置くと、仕事に出かけた。 昼になると症状はだいぶ和らいだ。 ただ、起き上がるとやはりふらふらするため、飛鳥さんは布団をリビングに持って行き、テレビを見ながら、1日中横になって過ごした。 (明日朝起きたら、どうかめまいが消えていますように) 強く念じて就寝したものの、めまいは翌朝も治まらなかった。 心なしか、前日より悪化している。 寝返りを打つとさらにふらふら感が強まる。 それに頭も痛い。 頭重というのだろうか、圧迫されるような痛みだった。 仕方なく、その日も1日布団で過ごし、夜になった。 なんとか夕食の支度をしたいと思った飛鳥さんは意を決し立ち上がった。 しかし、たちまち今回最悪のめまいに襲われしゃがみこむ。 もはや、上体を起こしていることすらできなくなり、床に倒れてじっとしていたところに博さんが帰宅。 「頑張ったんだけど、起き上がれないの。 助けて」 泣きながら助けを求めると、あわてて救急車が呼ばれ、飛鳥さんは病院に搬送された。 症状は回復せず 寝たきり状態に突入 「恐らく良性発作性頭位めまい症ですね。 検査の結果、体にも脳にも特に異常はありませんし、以前にもなったことがあるんですよね。 耳石が動いて、平衡感覚がおかしくなる病気です。 めまいはそのうち治まりますから、転んでケガなどしないよう、横になっていてください。 あとは、簡単な体操がありますから、それをやってみてください。 ただ、すぐに治るような体操ではないので、まあ根気よく、続けてみてください」.

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睡眠不足でめまいが起きる原因は?解消方法も教えます!

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耳の奥にある内耳には、体の傾きや重力など感受して、体のバランスをつかさどる三半規管、耳石器という部位があり、ここに問題があるとめまいが起こります。 良性発作性頭位めまい症は、「朝、目覚めて起きたら目がまわる」「寝返りするとめまいがする」「洗顔やお辞儀で下を向いたとき」や「目薬をさそうと上を向いたとき」などにめまいを感じるのが特徴です。 内耳の耳石器の耳石が剥がれて生じるもので、60歳以上の女性のめまいは、この病気が疑われます。 「耳石は直径0. 01mmで1万粒あります。 それが多数剥がれて横の三半規管に入り、耳石の塊になると、頭を動かすことで動いてめまいを感じるのです」 新井部長。 加齢によるふらつき 加齢性平衡障害 は、年齢を重ねたことで全身の平衡機能に関係するすべての箇所が衰え、ふらつきによってめまいを起こします。 人間は、30歳を過ぎた頃から毎年0. 7%ずつ筋肉が減り、なにもしないと脚は細くなります。 「建物に例えるなら、柱が細くなるようなものですから、筋肉の減少によるふらつきもめまいに関係します」。 めまいの検査と治療とは めまいの治療薬は、1974年にジフェニドール塩酸塩 商品名セファドール が登場して以降は、薬が出ていません。 新薬が登場しないこのような背景から、新井部長の外来では、平衡訓練を中心にめまいの治療を行っています。 ふらつきや体の揺れは、重心動揺検査で調べます。 開眼時と閉眼時の揺れを比較し、平衡障害の有無やタイプを判別します。 平衡訓練とは、めまいやふらつきを改善する体操のことです。 人間には、体のバランスに左右差があるとき、直そうとする仕組みがあり、それを訓練で機能アップさせます。 良性発作性頭位めまい症では、さらに三半規管に耳石が入っても出やすくすることが大切です。 対策としては、寝る姿勢が左右どちらかに偏らないようにすることや、耳石を元に戻すトレーニングが有効で、これらも平衡訓練に取り入れています。 めまいの改善と予防に有効な平衡訓練 新井部長からめまいの改善に役立つ平衡訓練 トレーニング を教えていただいたので、ご紹介しましょう。 これはバランスの司令塔である小脳を鍛えるもので、目と耳と足の裏を有効に刺激します。 慣れないうちは1~10まで数えながら、できるようになったら20まで増やして、2つのトレーニングを1セットにして朝と夜に行います。 続けていると再発予防やふらつきの予防にも効果があり、セルフケアにおすすめです。 小脳のトレーニング 右利きの人は右手を前にしっかり伸ばし、親指を立てます。 左手の人差し指は顎に当て、頭を動かさないようにします。 その状態で伸ばした右手を左右に30度づつ動かして、目は右手親指の爪を追いかけます。 目を動かすことで小脳を鍛える方法です。 目で追いにくい場合は動体視力が低下しており、小脳の機能の衰えが考えられます。 三半規管 耳 のトレーニング 右利きの人は右手を前に伸ばし、親指を立てます。 首を左右に30度ずつ振りながら、右手の親指の爪から目を離さないようにします。 このトレーニングで目が外れやすい場合は、その方の三半規管の機能が低下している可能性があります。 めまいを感じたら専門医に相談を めまいの原因は耳だけとは限らず、正しく診断されていないこともあり、注意が必要です。 「前庭性片頭痛 片頭痛が起こすめまい は、めまいが関連しますが、メニエール病と誤診されていることがあります。 近年、知られるようになった病気で、診察したことがない医師もいます。 こんな病気があることを知ってほしいと思います」と新井部長は、強調します。 また、めまいは、命にかかわる脳梗塞や脳腫瘍など頭の病気の症状として現れることがあり、脳の検査を受けることも大切です。 脳に問題がないめまいは耳鼻科を受診し、それでも改善しない場合は、『日本めまい平衡医学会』のホームページからめまいの専門医を検索してみましょう。 「めまいやふらつきで長い間悩んでいる方は、ものすごく多いのです。 中高年になると家族の介護や死を経験し、それらも原因となる甚大なストレスの代表です。 めまいを感じたら疲れかなと都合よく解釈しないで、是非、耳鼻科を受診してください」。 監修 横浜市立みなと赤十字病院 耳鼻咽喉科・めまい平衡神経科部長 新井 基洋先生 取材・文 阿部 あつか.

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寝返りを打つとめまいが起こる?!原因や治療法はあるの?

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横になった時のめまいの原因・病気 横になるとめまいがする場合、原因として一番に考えられるのが「 良性発作性頭位めまい症」というものです。 というかほぼほぼ、これです。 「良性発作性頭位めまい症」とは? 横になるときだけではなく、頭を動かすとめまいが起こるのは、多くがこれが原因と言われています。 症状としては 30秒から1分ほどの激しいめまい、特に横になるとめまいが起こるのが大きな特徴。 起き上がったり首を振ったりと頭を動かしでもめまいがします。 吐き気が伴う事もありますが、実際に 嘔吐することは少ないです。 また耳の異常もありません。 更年期以降の女性に多く、治療としてはめまいを抑える薬や理学療法をおこなうことで数日から1週間ほどで自然治癒します。 参考: 横になるとめまいが起こる場合にはこの症状が最も多いのですが、めまいの原因としてはこのほかにはメニエール病・前庭神経炎などの病気も考えられます。 メニエール病は「耳の異常」も メニエール病はめまいのほかに 耳鳴り があり、聴力が著しく低下 し、また耳が詰まった感じがあるのが特徴です。 この耳の症状がメニエール病と良性発作性頭位めまい症の違いですね。 このほか、横になる時のほか、普段も パソコンやスマホの画面を見てられないくらい視界がぐるぐるとめまいがしますので、横になるとめまいがするほか、もしも耳に異常がある場合にはメニエール病かもしれません(メニエール病は繰り返し発症することも特徴です)。 前庭神経炎は「嘔吐」も 前庭神経炎は横になった時も立っている時もぐるぐるという激しいめまいが起こるほか、 強い吐き気と嘔吐があります。 良性発作性頭位めまい症との違いは 「実際に嘔吐が伴うかどうか」と「めまいが治まった後もふわふわと浮くようなふらつきが続くかどうか」。 前庭神経炎は入院することも珍しくないほど、重たい症状のこともあります。 メニエール病、前庭神経炎などのほかにも、 三半規管に腫瘍がある場合、 前庭神経の障害も考えられますね。 頭痛やしびれがある場合には、脳神経に原因があるのかも知れません。 あるいは頸椎など……。 ただ、 これらは横になるとめまいがするというよりは、どんな体勢でもめまいが起こりやすいですものです。 何にしても、横になるとめまいを感じる場合にはまずは 「良性発作性頭位めまい症」を疑って、耳鼻科に行ってみるのが良いかと思いますよ! 「良性発作性頭位めまい症」について詳しく! それでは、横になった時のめまいが起こりやすい、「良性発作性頭位めまい症」について詳しい症状と原因、対処法を見ていきましょう! 症状 この良性発作性頭位めまい症の症状の特徴としては、急に頭を動かした時にめまいが起こることです。 特に、 横になった時や寝がえりを打った時、それにベッドから急に起き上がった時などに症状が起きやすいですね。 美容室でシャワーをしてもらった後に起き上がると、ふらふらっとすることはありませんか? これもこの、良性発作性頭位めまい症のせいといわれます。 横になったままじっとしていれば大体数十秒程度で自然に治るのがほとんどですが、長い場合では1日から数日、めまいが継続することもあります。 症状は横になるとめまいが起こるほかm吐き気を感じることもありますが、 実際に吐く事はありません。 原因 良性発作性頭位めまい症の原因ははっきりとは解明されていません。 有力な説としては、頭を動かした時に三半規管に耳石のかけらがころころ転がってしまい、その刺激のせいで目が回ってしまうというもの。 横になると、より、この耳石が転がりやすいのですね。 重大な病気? 「良性発作性頭位めまい症」となんとも長い病名に見えますが、あくまで「良性」なので、そこまで 重篤な病気でもありません。 薬としてはめまいを止める薬(トラベルミンなど)が処方されます。 治療 治療は、「わざと頭を動かして耳石を外に出す」という理学療法が一番の方法とされています。 めまいの治療で積極的に頭を動かすとは意外な方法ですよね。 この頭を動かす治療法については素人の判断でおこなうと症状が悪化しかねないので、 出来るだけ医師の指示に従ってくださいね。 そのほか、ストレスや寝不足、疲れなどの生活習慣がめまいを引き起こす原因になっている場合もあるので、 日々の生活が乱れている場合には少しずつ直していく事をおすすめします。 横になるとめまいが起こるのは、順調にいけば何もしなくても数日から数週間で自然治癒することもあります。 ただし、再発率が高いのが厄介なところで、 1年以内に約30%、5年以内で約半分の人が再発するといわれています。 再発しないためには この良性発作性頭位めまい症は自然治癒することもありますが、できるだけ一度は病院で見てもらう事をおすすめしたいところです。 ちなみに行く科は 内科 か 耳鼻科になります。 また、良性発作性頭位めまい症の、横になるとめまいがおこる症状は、ストレス・疲れ・生活習慣の乱れがきっかけで起こることがほとんどです。 再発しないためには 食事の栄養バランスに気をつける、しっかり睡眠をとる、ストレスをため込まない、また適度に体を動かし、筋肉をつけるなどなど。 全部を一気に行う事は難しいですが、ひとつでも、手軽なところから取り組んでみましょう。 参考: 最後に 横になるとめまいがする場合の原因の対処法、とくに「良性発作性頭位めまい症」について見てきました! 横になった時にぐるぐる目が回るのは一時的かもしれません。 でも少しでも辛さを取り除くため、一度は病院で診てもらうことをおすすめしますよ!.

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