き ょ ー らだ 小説。 あんだーものがたり

BL短編集!!(実況者)

き ょ ー らだ 小説

名前 奴良ラルド 性別 女 誕生日 5月5日 性格 優しいがキレると怖いし、黒くなる ストッパーは昼リクオ。 恋愛には鈍感。 実はリクオの婚約者。 但し恋愛には凄く疎い。 身長 リクオより5cm高い。 体重 秘密。 髪と瞳の色 リクオと同じ髪の色で白と黒、瞳はエメラルドであるが、変化時は銀髪と白髪にエメラルドの瞳。 家族構成 祖父、母、叔母、従弟 父と叔父、祖母は故人。 祖父 大妖怪のぬらりひょんで初代総大将。 ラルドとリクオの祖父。 孫2人を溺愛し、特にラルドを可愛がる 理由は後々。 母 雪菜 普通の人間で若菜の双子の姉。 日本人には珍しく、エメラルドの瞳を持つ女性。 娘と甥をこよなく愛する、美しい女性。 料理が旨い。 雪女の憧れの人。 叔母 若菜 言わずもがなリクオの母。 雪菜の双子の妹。 姪と息子を溺愛。 台所を指揮する方。 従弟 リクオ 言わずもがな、ぬら孫主人公。 ラルドとは従姉弟関係。 小さい頃からよく遊んでいたので仲良し。 ラルドに恋している。 ラルドが大好き。 小さい頃から一緒にいるので、言いたい事は何でも分かるとか。 従姉弟関係の他にも婚約者関係を持つ。 因みに従姉弟同士の為、同居 清十字怪奇探偵団は知らない。 親友 花開院ゆら、家長カナ、鳥居夏実、巻紗織。 好きな色 黒、赤など。 彼女の着物の色は、黒。 リクオと同じ黒い着流し。 ニックネーム プリンセス。 ラルドは頭が良いので多少勉強をさぼってもテストで挽回するので許される。 一応東大志望の大天才。 王道な最強天才少女。 実は陰陽術も扱えるらしい。 何故か羽衣狐は彼女の生き肝を狙わない。 転成した羽衣狐自身は美しくも妖しく、強いラルドを配下に置きたいと考えているらしく、ストーカーするレズビアン 短編ではリクオからラルドを奪おうとするレズ。 狂骨の娘もラルドが大好きなんだとか。 妖怪人間老若男女問わずモテる。 顔つきは祖母である瑤姫似。 雪女の氷麗も姉御肌のラルドによく懐く。 とりあえず追加あり。 ワァワァ ワァワァ 「いやー孝広ー」 「近寄らないで下さい。 二次崩落の危険があります」 「おかしいわよー!! 「こんなとこ…崩れる様なとこじゃないわー」 「何かの間違いよー」 「息子を助けてあげてー。 救助隊はどうしたのー」 「ママ……あれ…何? 」 ガラ…ガラ… 「おーい。 もっとこっち人員寄越せ」 ワイワイ 「こっち薄そーよ」 カチッ うーんうーん 「痛いよー」 「お母さーん」 「大丈夫、皆…しっかりして。 キャッ!! 」 「い、家長くん!? 吃驚するじゃあないか…」 「だ…だって…其処に…人が…並んでたから…」 「人? 」 「な…何か…おかしくないか……? 」 「清継くん…アレ何………? 」 「え…さ、さあねぇ…」 「ち…結構生き残ってんじゃねーか」 ボソ 「ヒッ!? ど…何方様ですかぁ!? 」 「あんまりトンネルが壊れなかった様だな…」 ゆらり…… 「とにかく…此処にいる全員…゛皆殺し゛じゃ。 お嬢と若諸共な…ガガガ」 「ひ…」 ザッ 「ああ…こっちへ…」 ザッ 「!! よ、妖怪………ッ」 ドゴオオオオ 「あぁあぁああ」 「あああああああああ」 「ヒィー ヒィー、ゼェーゼェー。 あああぁぁ」 ゴバ 「!? 」 「!? 」 ズオオオオ 「おほ……見つけましたぜ、お嬢ォ、若ァ。 生きてるみたいですぜー! 」 ドドドドド 「「………ガゴゼ。 貴様…何故其処にいる? 」」 「ガ…ガゴゼ様…」 「………。 本家の奴らめ…」 「こ…今度は何-? 」 ドサッ 「そ、そんな…こんなぁ…」 ドサッ 「何だよー清継くんー」 「わ…わからん…。 こんなの…何かの間違いだぁー!! 」 トッ 「よーしよし、もう大丈夫だよ」 アァー ヒィィィ 「「やめろ。 おめーらは顔コエーんだから」」 「ヘ…ヘイお嬢に若…」 「…………」 「よかったな…無事で」 「よかった…無事で」 「カナ、この先は怖いから見ない方が良い」 「カナちゃん、怖いから目つぶってな」 くるっ 「…? 誰……? 」 「……。 これはこれは木魚達磨どの…」 「しらばっくれるな!! 貴様………何したかわかっておるのか!? 」 「…………。 私は…ただ人間のガキ共を襲っていた……。 それだけだが…? 」 「! 」 「何の…問題もない筈だろう…」 「ガ…ガゴゼ…!! 」 「「子供を殺して大物ヅラか」」 「!? 」 「あたしを抹殺し」 「オレを抹殺し」 「「3代目を我がモノにしようとしたんなら…」」 ドン 「「ガゴゼよ。 てめえは本当に…小せぇ妖怪だぜ」」 ドン 「何だぁー貴様等は」 ガッ 「!? 待て…その方達は」 「! 」 「ラルド様とリクオ様には一歩も近付かせん。 ガゴゼ会の屍妖怪共よ…」 ぐい バッ 「てめ…」 ググッ 「! 」 ドン 「なっ…!? 」 「絡新婦の糸と毛嬢妓の髪をよってあわせた特製の糸だ。 動けば更にしめる! 」 「なめるなぁあ」 ゴキゴキゴキイィ 「あぁあぁ…」 「な……」 「此奴ら…」 ドカッ 「此奴らがラルドとリクオ…だと…? 生きていたのか…。 お…おのれ…。 くそっ…!! この場で…お嬢と若を殺せ!! ぬるま湯に染まった本家のクソ共諸共!! 全滅させてしまえ!! 」 「お嬢!! 」 ゴガッ 「力仕事は…」 グシャアァアア ドーン 「突撃隊長青田坊に任せてもらおーか!! 」 「貴様1人ではないぞ、突撃隊長はーっ! 」 「な……」 ヒョイィイイィィ オオオオオオ 「こ…こんなバカな…。 私の組が…そんな…。 誰よりも…殺してきた…最強軍団なのに…」 ゴオオオオオ 「ガゴゼ。 妖怪の主になろうってモンが、人間幾ら殺したからって…自慢になんのかい」 ガーン 「う…」 「諦めろ」 ジリ… ジリ… 「この企み………指つめどころじゃすまされんぜ」 「く…ん? 」 ガゴゼはカナ達を見た。 ハッ 「!? 何っ…」 「フハハハハハハ ザマぁ見ろ!! 此奴らを殺すぞ!? お嬢と若の友人だろ!? 殺されたくなければオレを」 キャアァァァ ラルドとリクオはガゴゼの顔を同時に切りつけた。 ラルドは冷めた瞳でガゴゼを見下した。 ギャァァァァ 「ヒィイィイイイィィ」 「お嬢!? 」 「何で…何で…貴様らの様なガキ共に…。 痛い 痛い痛い。 ワシの…ワシの何処がダメなんだ-!? 妖怪の誰よりも恐れられてるというのに--!! 」 ザッ… 「「子を貪り喰う妖怪…そらあおそろしいさ…。 だけどな…弱えもん殺して悦に浸ってる そんな妖怪が」」 ギイイン 「「この闇の世界で1番の゛おそれ゛になれる筈がねぇ」」 「!! 」 ザッ 「「情けねぇ…」」 ザッ 「「こんなんばっかか」」 「あたしの」 「オレの」 「「下僕の妖怪共は! だったら!! 」」 オォオォ 「あたしが」 「オレが」 「「3代目を継いでやらあ!! 人に仇なす様な奴ぁ」」 「あたしが」 「オレが」 「「絶対許さねえ」」 「お嬢…若…」 「ひいー嫌だー」 「「世の妖怪共に告げろ! 」」 「あたしが」 「オレが」 「「2人で1人の魑魅魍魎の主となる!! 全ての妖怪は」」 「あたしの」 「オレの」 「「後ろで百鬼夜行の群れとなれ」」 2人がそう言うと同時にガゴゼを斬った。 ズガアアアア 「ガ……」 「すげぇ…あんな小さいのに…」 「カッコイイ…」 「妖怪って…本当にいたんだ。 あんな凄いんだ…」 「この達磨…知っていながら 今 気付いた」 「ヤバ…」 ドサッ ドサッ 「………? ラルド様…リクオ様…? 」 ラルドの着物の柄が現れてきた。 ワアァ ワァワァ シュゥゥゥ 「ど… どうされましたー? 」 「!? 」 「いや…急に倒れられて…まさか…やられていたのか!? 」 「お嬢ーっ 若ーっ」 シュウゥゥゥ ザワ 「………」 ザワザワ 「人間に…戻っている…? 」 「まさか…4分の1…血を継いでるからって」 ゴゴゴゴゴゴ 「1日の…4分の1しか妖怪で…いられない…とか…」 間。 「えーー何ですってぇぇ-!? 」 えぇえぇえぇぇ 「そ…それって」 「どーなるのぉーー!? 」 「お嬢オォォ--!! 若アァァ--!! 」 ドギャアァァァン それから数年後ーー……。 チュンチュン 「………。 今年も……またダメ…か? 」 チュンチュン 「だめですねぇー…」 「では早朝まで及びましたが…今回の会議でも奴良ラルド様と奴良リクオ様両名の3代目襲名は先送りという事で」 フゥーヤレヤレ… ドヤドヤ 「ぐぅうーー……。 誰も賛成してくれん…」 「仕方ありませんよ…総大将。 普段のお嬢と若がアレでは」 ワイワイ 「じゃ…叔母さん。 行ってくるよ! 行ってくるね! お弁当用意してないわーー」 パタパタ 「構わないよ、若菜叔母様」 「いいよ…購買で何か買うから」 「あ お嬢!! おはよーございまーす!! 」 ワイワイ 「「おはよ」」 「構わん」 「いいよ、自分でやったから!! 」 ワイワイ 「何で…アレ以来変化せんのかのー…」 「「あの時」は立派な妖怪になるものと思いましたが」 「「あ」」 ドタドタ 「じいちゃん」 「おじいちゃん」 「「また会議? 」」 「う…ム…」 「ダメだよ! 悪巧みばかりしてばっかりじゃあダメなんだからね。 近所に迷惑をかけないで、よく考えて行動してくれよ、おじいちゃん」 「ダメだよ! 悪巧みばかりしてちゃ! ご近所に迷惑かけないよーに! 」 「「学校行ってきます! 」」 ちょい ガクゥゥゥ 「うーむ、むしろ、「立派な人間」になってる気がしますなぁ…。 ま…我々も昼は…大した活躍出来ないですから」 ゴゴゴゴ 「だが…夜になれば…」 はー 「いつまでワシが総大将でおりゃあいいんじゃ。 早ぅ隠居して楽に暮らしたいんじゃがのー。 彼奴らが3代目を継ぐのは…いつになるんじゃろうのー」 「さぁて…どうなりますか……? 」 「「いってきまーーっす! 」」 取り敢えず第一幕終了。 お次は第二幕だ…頑張ろ。 原作沿い夢作るの大変だ。 しかも従姉弟設定故に!! 「それってボク達の言う事信じてないじゃんか!! 」 「だって怖いもん!! 妖怪って…お化けでしょ」 「「怖い? 」」 「見せてくれたら信じるけど…やっぱりそんなの見たくないよ!! 」 カナは去った。 「人間は仕方ないな」 「ハァ…妖怪って…とことん嫌われてんだ。 もう…二度と口にしないぞ」 ブロロロ ワイワイ キャハハー 「…………。 無理しちゃって。 どーやって帰る気なんだろう、プリンセスとリクオ君」 「何ー? プリンセス様と奴良君の事ー? 」 「ね…ね…プリンセスと奴良君じゃないけど…あの伝説って…続いてるらしいよ」 「え…何が…」 ブロロ 「だから…妖怪ー? 何人も子供が神隠しにあってんだって! 丁度…この辺りで…」 「や、やめてよー」 「おい!! 待ちたまえ!! 妖怪など実際にはいない! ボクが研究で…」 ドドドドドド 人間達は目の端で妖怪の姿を垣間見た。 ズドドドドド 「キャアアアア…」 ガラガラ… カァカァ… 「間違いない。 お嬢と若の乗る筈のバス」 カァカァ 「全くラルド様にリクオ様。 帰りが遅くなって心配して来てみたからいいようなものの」 バッサバッサ カァカァ 「あの距離を歩いて帰ろうなどと…これからは嫌がられても絶対お供をつけますからね! 」 「「………。 なぁカラス天狗」」 「ボク達って…人間なのかなぁ…? 」 「え? そりゃまぁ。 お母様達もお祖母様も人間ですから…」 「「だよね! 」」 「でも総大将の血も…当然…4分の1は入っております」 「「よ…4分の1も…? 」」 「そうです」 「成程…」 「ですから…もっと堂々としていればよいのです」 「「…………」」 ザワ… 「あ…」 ザワ… 「か…帰ってこられた!!! 」 「お嬢に若!! 御無事で」 「? どーしたのじゃ、皆の衆…」 ヒィー 「だって…だって…」 黒田坊はTVを指さし、ラルドに見る様に耳打ちした。 「ニュース…? 」 [中継です!! 浮世絵町にあるトンネル付近で起きた崩落事故で路線バスが゛生き埋め゛に…。 中には浮世絵小の児童が多数乗っていたと見られ…] 「「!? 」」 ドォォン 「何故バスが!? 誰の仕業なんだい?! まさかガゴゼの仕業? 」 「え…? バスが」 「おお ラルドにリクオ。 帰ったか…お前達悪運強いのー」 「ラルド様とリクオ様が帰っておられるぞ」 「本当じゃ」 ザワザワ ウジャウジャ 「死んだとは嘘か」 「よかったよかった」 ドクンドクン 「 血が…あつい!! 」 うぉぉぉぉぉぉ 「いやああぁああラルド様にリクオ様!! 心配しましたぞ!! 」 「ワシの方が心配じゃ青!!! 」 ワイワイ 「大丈夫ですかぁ!? おい、白湯を持ってこい!! ショックですよねー」 ガッ 「要らない…助けに…行かなきゃ」 「…助けに…行かなきゃ……」 バッ 「何処へ行くんじゃ、こんな時間から!? 」 「誰か履き物を!! 」 「誰かっ、履き物を!! 」 「「決まってるじゃんか!!! カナちゃんを助けに行く! 」」 「ついてこい!! 青に黒!! 」 「ついてきてくれ!! 青田坊!! 黒田坊!! 」 「ヘ…ヘイッ! 」 「待て! 待ちなされ!! 」 「木魚達磨殿…? 」 ザッ… 「なりませんぞ…。 人間を助けに行くなど…言語道断!! 」 「えっ…!? 」 「な…何で…? 」 「その様な考えで我々妖怪を従える事が出来るとお思いか!? 我々妖怪の総本山…奴良組なのだ!! 人の気紛れで百鬼を率いらせてたまるか!! 」 「ハッ」 「達磨殿!! 若女頭と若頭だぞ!! 無礼にも程があらぁ!! 」 「無礼? フン…貴様…奴良組の代紋[畏]の意味を理解しているのか? 妖怪とは…人々におそれを抱かせるもの。 それを人助けなど……笑止!! 」 「てめぇー!! 」 「青田坊!? 」 「うわー!! ケンカだ!! 」 ワァーワァー 「青田坊と達磨様が…ワシらどうしたらいいんじゃ!? 」 「「や…やめねぇか!! 」」 静かになった。 ラルドの椿柄の着物が只の黒い着物に変わり始めた。 「「時間がねぇんだよ」」 ザワ… ザワ… ザワ 「てめーのわかんねー理屈なんざききたくないのさ!! 木魚達磨」 「おめーのわかんねー理屈なんかききたくないんだ!! 木魚達磨」 「? 」 「「なぁ…皆…」」 ザワザワ 「お嬢…若…? 」 「アレ」 「お嬢と若の姿が……? 」 ザワザワ 「「妖怪ならばオマエらを率いていいんだな!? だったら…人間なんてやめてやる!! 」」 ゴッ 「え……。 何だ…!? これは…この目…さっきまでとは別人 」 サッ 「「おめーら、ついてきな」」 「お嬢!? 待ちなされ!! 」 ワーワー 「木魚達磨殿………」 「今は取り込み中じゃ!! 後にしろ」 [ラルド様とリクオ様が乗る筈だったバスが事故にあったという事は、誰かに狙われたのかも…刺客か…もしくは…] ガハハハ 「お嬢!! ワシら本家は皆ついていきますぞ!! 」 「この黒田坊元よりそのつもりよ!! 」 ズズ… ワイワイ 「「今夜は何だか…血が…あついなぁ…」」 「ラルド様にリクオ様、言ったでしょう。 それが妖怪の血です」 「「血…? 」」 「お祖父様の血です」 ドクン ドクン 「ラルド様とリクオ様は…ワシらを率いていいんです」 ドッ ドッ ドッ 「貴方達は総大将の血を4分の1も継いでいるのですから!! 」 ドッ ドッ ドッ ドッ ワーワー ワーワー タッ 「6秒9!! 」 「くっそーまた負けた!! 奴良とラルドに負けたー」 ハァーハァー 「奴良とラルド、此処最近早くなったな-!! てゆーか滅茶滅茶凄くね? 」 ワイワイ 「オレとお前ら、何が違うってんだよー、くそー」 「努力の賜物だ」 「へへ…だってボクらのじいちゃんは妖怪の総大将だからね! 」 「よーかい? それって…すげーの? 」 「凄いよ!! じ-ちゃん言ってたもん」 「へー」 ワイワイ ガヤガヤ 「ーこうして子を喰う恐ろしいはー陰陽の美剣士によって退治され、それが鎮社されたのが今の僕神社といわれています! 以上」 「私達の班は郷土の伝説を纏めました」 ホー パチパチ 「ポカーン」 ワイワイ キャッキャッ 「こっわー妖怪伝説だって」 「この辺りに昔出たんだと」 「先生ー今のは何点の出来ですか? 」 「満点よ」 「さっすが清継君! 」 「…下らん…」 ポツリと誰にも聞こえない様に呟くラルド。 「えっ。 ちょ…ちょっと待って!! 今の話おかしくない? 妖怪っていい奴らだよ」 バン シーン… 「え」 「な…何? 」 「そりゃ…確かにドジばっかりだけど…青田坊は力持ちだし、雪女の料理は冷めてるけどうまいんだ」 ザワザワ 「え…何言ってるの、この子…」 「此奴、さっきから変なんだよ……」 「…少し黙って…貴方達の声が鼓膜に響く」 「そういう訳にはいかないよ…プリンセス。 貴女の従弟だろう? 」 「大切な従弟だ」 「おめー何だよ!! 清継君の作った自由研究に、ケチつけよーってのか!! 」 「ホントだって!! ボクらのおじーちゃんはぁ! 妖怪の総大将なんだから」 「リクオ君? じゃあ君とプリンセスのおじいちゃんはじゃあないのかい? 」 「!? よく知ってるね!? 有名なの? 」 「おバカ…ってのはなあー人の家に上がり込んで勝手にメシを食ったりわざと人の嫌がる事をやって困らせたりするすっごい[小悪党]な妖怪だろうが! 何を英雄みたいに言ってんの? じゃあ、プリンセスに質問なんだけど」 「質問は手短にしてくれ」 「わかってるよ。 妖怪を信じるかい? 」 「…あたしは、中立を保つ。 居るかもしれねぇしいねぇかもしれねぇってトコだ。 居ないとは言い切れない」 「君の自慢の従姉は中立だよ、奴良君」 シーン 「………」 「ハハ…でも皆、安心して! 妖怪なんてのは昔の人が作った創作だから! この現代に出る訳ないしね! 」 「そっかー流石清継君! 」 「実際居たら怖いしね! 」 「…実は居るがな…」 またもや呟いたラルド。 「ちょっ…ちょっと待って!! でも…でも…ボクらンちに」 「しっつこいわねー奴良!! アンタマジキモいんだけど。 それでプリンセスの従弟!? 信じられないわ」 「ガキくさいんだよ!! 清継君のどーよこの大人な会話!! 妖怪とか……居る訳ないじゃん!? 」 「あまりあたしを怒らせるなよ、鳥居に巻。 顔が良い清継に味方するなんて…中身も重視しな」 ガァァァァンンン ワイワイワイ 「どーしたんですか。 ラルド様にリクオ様。 元気がないですよ」 ワイワイ 「うん、ちょっとね」 「ああ、ちょっとな」 ドタドタ 「今日は親分衆の寄合があるんですから元気出して。 総大将が呼んでますよ」 「「おじいちゃんが? 」」 ゾロゾロゾロ 「うわ…」 ゾロゾロ ワイワイ どや 「すげっー」 「全国からすげぇ大物妖怪達が集まってんぞ」 「今日は総会かー」 ゾロゾロ ワイワイ ザワザワ ザワザワ ガヤ 「まま一杯」 「拙者今禁酒中での」 「……」 「しかし最近はダメじゃな…人間が全く妖怪をおそれなくなってしまってな…古いのかのう…」 ワイワイ ハッハッハッ 「とはいえ僕町の火事…あれはワシの悪事ですぞ」 「何? 御存知ない? いやいや拙者も先日…」 「まぁしかし悪行といえば…ガゴゼ先生でしょう」 「おお総大将! 」 ザッ… 「やぁやぁご苦労。 どうじゃい? 皆最近妖怪を楽しんどるかい? 」 「ヘヘヘ…シノギは全然ですな」 「ところで総大将。 今回はどういった? 」 「うむ…そろそろ…3代目を決めねばと思ってなぁ」 ニヤッ… 「おお…それはよいですなぁ。 悪事ではガゴゼ殿の右に出る者はおりますまい!! 」 スリスリ 「何せ今年に起こった子供の神隠しは…全てガゴゼ会の所行ですからな! 」 「いやいや…大量に子を地獄に送ってやるのがワシの業ですから」 「いやー流石妖怪の鑑ですなー!! 」 ハハハ 「 あたしからすりゃガゴゼは畏れるに足らん小物だ 」 ワハハハハ 「フン…」 「成程のう。 相変わらず現役バリバリじゃのう、ガゴゼ…」 「お任せ下され…」 「だが…お前じゃあダメじゃ。 3代目の件…このワシの孫ラルドとリクオの2人をすえようと思ってな」 「!? 」 「な…何じゃとおー」 ザワザワザワ 「なんとっ…ラルド様とリクオ様とは……」 「まだ幼い子供ではござらぬか…。 確かに…総大将の血は継いでいるが…」 「どうしたガゴゼ…顔色が悪い」 「そっそんな事はないぞ…木魚。 …………」 ラルドは珍しく目を大きく見開き驚いた顔だった。 「「じいちゃ……」」 ザワザワ 「どうしたラルドにリクオ…喜ばんか。 お前達が欲しがっとったもんじゃろ」 「え」 「確かに…」 「ワシの血に勝るモノはない。 お前達はワシによーく似とる…本家の奴らもそれは十分承知」 バァァァーン 「さぁ採決を取ろうではないか!! ラルド…リクオ…お前達に継がせてやるぞ! 奴良組72団体…構成妖怪一万匹が今からお前達の下僕じゃ!! 」 「い…嫌だ!! 」 「リクオ!? 」 「何? 」 「こ…こんな奴らと一緒になんか居たら人間にもっと嫌われちゃうよー!! 」 「リクオ…? 」 「妖怪が…こんな悪い奴らだって知らなかった! おじいちゃんになんか全然…似てないよー!! 」 ダッ 「あ」 バン 「こりゃリクオ」 「あたしも今は相応しくないと思うよ。 あたしはリクオとは別の理由で今は継ぎたくない」 「ラルド? 」 「あたし達は変化を果たしていない未熟者でしょ? それに」 ラルドはガゴゼに視線を移し、彼を見ながら話した。 「ガゴゼはあたし達が継ぐのを反対する様な素振りが見られる。 今は相応しくないと思う」 カラカラ ピシャッ 「こりゃラルド。 ラルド…リクオ…」 ザワ…ザワ… 「………。 総大将……。 失礼ながらラルド様とリクオ様は…本当に血の繋がりがおありか…? 」 「カカカ…困ったもんですな。 どうやらお嬢と若は…まだまだ遊びたい盛りのお子様の様じゃな…。 総大将…我々にとって…辛いこの御時世。 今一度…代紋に立てた誓いを確認すべきではありますまいか」 [我々…妖怪は…゛人間に畏れられる゛者として存在せねばならんという事を] 「お嬢!! 風邪ひきますよ」 「ほっといてよ!! 」 「あ…考え事をしてた」 「…………」 「お嬢、若…………」 プシュー [浮世絵小学校前ー浮世絵小学校前ー] 「どうしたー! 妖怪くん、乗らないのかーいー!? 」 「やめときましょ! 一緒に乗られたら妖怪に襲われるかもぉ!? 」 ヒャッヒャッ 「そーいや彼奴らんちって古くてボロボロらしいですぜー」 「妖怪屋敷かぁ? ピッタリだねぇー! 」 アハハハハァー 威厳を保った冷たい声でラルドは2人に言った。 「…あたしの事をバカにするのは構わない…。 だが大切な我が従弟を虐めるのは許さん! 」 清継と取り巻きの男子は冷笑を浮かべるプリンセスを見て謝り、バスに乗り込んだ。 「もう!! 」 ドンッ 「何 めそめそしてんの!! 」 「いてて」 「アレ逃すと30分後だよ! あんな奴らほっときなって! プリンセスも乗ろ! 」 「あたし達はバスに乗らないよ」 「いーよ! ボク達には一緒に乗る資格なんてないから」 「何でー!? ウソつきだから? 」 「「違う!! それは違う! 」」 「情けないんだ!! 」 「何よそれ…」 「妖怪って…もっとカッコいいと思ってたんだ…。 けど…あんな悪い事ばっかコソコソ企んでさ。 英雄なんかじゃなくて…ドジばっかで…そんでボク達もそんなじーちゃんのマネばっかして」 「情けないもんなんだよ、カナ」 カァカァ 「……よく分からないけど、プリンセスとリクオ君が情けなくないそーいう人になればいーんじゃない? 」 「「………え」」 「で…教えてくれたじゃないっ。 ドジな下僕達の所為で遅刻するって。 あの立派なおうちなら…本当にいるのかもね! だったら…そーいう人達の上に立てる立派な人間になればいいじゃない」 「「立派な…人間? 」」 「あたしとリクオがかい、カナ? 出来ると思うかな…? 」 プイッ 「そ! だから…その下僕が妖怪とかもう言わない方がいいと思うよー」 関東平野のとある街、浮世絵町ー。 キョロキョロ 「お嬢ー若ー。 お嬢様ー若様ー」 うーんうーん タタタ… 「あら。 そんな処で…どうされました? 」 うーんうーん 「「…………」」 「ラルド様!? リクオ様!? 」 うーんうーん 「お腹痛ですか!? ど、どうしましょ…」 タタタタタ ググィッ 「え」 ガサッ ポオォォォオォン 「うわっ!? 」 ググゥイィィン 「? 」 アハハハ 「「やった! 妖怪ゲットォ~」」 「えっ? えぇー? 」 でん 「雪女か。 」 アハハ 「行こうか、リクオ」 「うん、ラルド! 」 キョロキョロ 「彼奴、何処迄捜しに…。 あ、何じゃ雪女。 そのカッコはぁ!? 」 「おろして~」 ダッ 「誰がこんな事を…」 ズボオオ 「「いっ!? 」」 ガガガガリガリ 「何じゃあああああ! 」 「おちるおちる」 「「ま、またやられたぁー! 」」 アハハ 「ラルド、早く行こう! お前ら~!! ま、待ちなさい。 お嬢、若ッ…。 総大将に似て…悪戯が…過ぎますぞぉ-!! 」 どぉぉーん ガツガツガツ 「でね、でねー。 聞いてよ、おじいちゃん! 」 「「皆吃驚してた! そりゃ傑作じゃな。 これでボク達に譲ってくれる? 」 「「3代目の代紋」」 「んー? あとちょっとじゃな…。 もーちっと大きくなって妖怪らしくなったらな」 「「ホント!? 」」 「ボク頑張るよ!! 」 「あたしもね」 「「頑張っておじーちゃんみたいな立派な妖怪の首領になる!! 」」 「ふはは、頼もしいな」 スハー 「ねー。 でも妖怪ってホントに凄い? 強いの? とてもそうは思えないけど」 「あ、それ気になるな」 ゴーッ 「何を言うとるラルドにリクオ! ワシの若かりし頃を知らんのか!! 」 フッンー 「「聞かせて聞かせて!! その話スキー!! 」」 [妖怪とは……あやかしの術を使い空を舞い自由に現れ、剣技 体術 姿形も常人の想像を超える!! ワシは下僕に、百の妖怪を従え、毎夜毎夜の大活躍。 人間からはおそれられ、妖怪からは総大将と慕われる、闇の世界の主と呼ばれたのがこのワシじゃ!! ] 「凄いな。 ってか、青や黒達の親も従えてたのか」 「すっげーやっぱ祖父ちゃんはカッケー」 「奴らはワシを慕って今もワシの下で働いてくれとる。 世話をして貰っとるんじゃ、文句を言うな」 「「うん! 」」 「よし、ラルドにリクオ。 では今日もワシの妖術をご覧にいれよう」 「ん…? 此処にいた客は? 」 「あぁあ~無銭飲食だぁあ-!! 」 タッ 「はははは。 どーだ、凄いだろう、タダでメシが食える術じゃぞ」 タッ 「「すげー、じいちゃん! 」」 タッ どぉーん 「ラルド様、リクオ様」 「おはようございます! 」 「今日もお元気ですねぇ! 」 「ラルド様、リクオ様。 お着替えしましょう。 お前達! 」 ヘーイ 「ホーレお嬢若!! 」 タタッ 「若ー!! 靴です」 バン 「靴下です! 」 デン 「足洗いです! 」 ドン 「逆!! もう…皆しっかり」 「先にバス停行ってるよ!! 」 「わ、待って! 」 ブロロロ 「カナちゃん! 」 「よ、カナ」 パタパタ 「あーラルドさん、リクオ君、おっそいよ! もうバス来てるし。 これ逃したら遅刻って言ってんじゃーん! 」 プシュー 「だぁってさー」 「…」 「皆が……」 「口より手を早くしろ…」 「皆ぁ? 」 ブロロロロ 「わー。 すっごい大きな家」 「ラルドと奴良君ち? うっそー」 フー 「やっと行ってくれたわ! 」 「ほんと…総大将に似て悪戯好きで…元気がよくって! 」 「ハハ、将来が楽しみですね」 「きっと…あの子達が私達の3代目を継ぐのね! 」 「ええっ…どうかのぅー幾ら総大将の孫達といっても、人間の子供達にワシら奴良組の長がつとまるかのう…?

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彼女達は晒したい

き ょ ー らだ 小説

名前 奴良ラルド 性別 女 誕生日 5月5日 性格 優しいがキレると怖いし、黒くなる ストッパーは昼リクオ。 恋愛には鈍感。 実はリクオの婚約者。 但し恋愛には凄く疎い。 身長 リクオより5cm高い。 体重 秘密。 髪と瞳の色 リクオと同じ髪の色で白と黒、瞳はエメラルドであるが、変化時は銀髪と白髪にエメラルドの瞳。 家族構成 祖父、母、叔母、従弟 父と叔父、祖母は故人。 祖父 大妖怪のぬらりひょんで初代総大将。 ラルドとリクオの祖父。 孫2人を溺愛し、特にラルドを可愛がる 理由は後々。 母 雪菜 普通の人間で若菜の双子の姉。 日本人には珍しく、エメラルドの瞳を持つ女性。 娘と甥をこよなく愛する、美しい女性。 料理が旨い。 雪女の憧れの人。 叔母 若菜 言わずもがなリクオの母。 雪菜の双子の妹。 姪と息子を溺愛。 台所を指揮する方。 従弟 リクオ 言わずもがな、ぬら孫主人公。 ラルドとは従姉弟関係。 小さい頃からよく遊んでいたので仲良し。 ラルドに恋している。 ラルドが大好き。 小さい頃から一緒にいるので、言いたい事は何でも分かるとか。 従姉弟関係の他にも婚約者関係を持つ。 因みに従姉弟同士の為、同居 清十字怪奇探偵団は知らない。 親友 花開院ゆら、家長カナ、鳥居夏実、巻紗織。 好きな色 黒、赤など。 彼女の着物の色は、黒。 リクオと同じ黒い着流し。 ニックネーム プリンセス。 ラルドは頭が良いので多少勉強をさぼってもテストで挽回するので許される。 一応東大志望の大天才。 王道な最強天才少女。 実は陰陽術も扱えるらしい。 何故か羽衣狐は彼女の生き肝を狙わない。 転成した羽衣狐自身は美しくも妖しく、強いラルドを配下に置きたいと考えているらしく、ストーカーするレズビアン 短編ではリクオからラルドを奪おうとするレズ。 狂骨の娘もラルドが大好きなんだとか。 妖怪人間老若男女問わずモテる。 顔つきは祖母である瑤姫似。 雪女の氷麗も姉御肌のラルドによく懐く。 とりあえず追加あり。 ワァワァ ワァワァ 「いやー孝広ー」 「近寄らないで下さい。 二次崩落の危険があります」 「おかしいわよー!! 「こんなとこ…崩れる様なとこじゃないわー」 「何かの間違いよー」 「息子を助けてあげてー。 救助隊はどうしたのー」 「ママ……あれ…何? 」 ガラ…ガラ… 「おーい。 もっとこっち人員寄越せ」 ワイワイ 「こっち薄そーよ」 カチッ うーんうーん 「痛いよー」 「お母さーん」 「大丈夫、皆…しっかりして。 キャッ!! 」 「い、家長くん!? 吃驚するじゃあないか…」 「だ…だって…其処に…人が…並んでたから…」 「人? 」 「な…何か…おかしくないか……? 」 「清継くん…アレ何………? 」 「え…さ、さあねぇ…」 「ち…結構生き残ってんじゃねーか」 ボソ 「ヒッ!? ど…何方様ですかぁ!? 」 「あんまりトンネルが壊れなかった様だな…」 ゆらり…… 「とにかく…此処にいる全員…゛皆殺し゛じゃ。 お嬢と若諸共な…ガガガ」 「ひ…」 ザッ 「ああ…こっちへ…」 ザッ 「!! よ、妖怪………ッ」 ドゴオオオオ 「あぁあぁああ」 「あああああああああ」 「ヒィー ヒィー、ゼェーゼェー。 あああぁぁ」 ゴバ 「!? 」 「!? 」 ズオオオオ 「おほ……見つけましたぜ、お嬢ォ、若ァ。 生きてるみたいですぜー! 」 ドドドドド 「「………ガゴゼ。 貴様…何故其処にいる? 」」 「ガ…ガゴゼ様…」 「………。 本家の奴らめ…」 「こ…今度は何-? 」 ドサッ 「そ、そんな…こんなぁ…」 ドサッ 「何だよー清継くんー」 「わ…わからん…。 こんなの…何かの間違いだぁー!! 」 トッ 「よーしよし、もう大丈夫だよ」 アァー ヒィィィ 「「やめろ。 おめーらは顔コエーんだから」」 「ヘ…ヘイお嬢に若…」 「…………」 「よかったな…無事で」 「よかった…無事で」 「カナ、この先は怖いから見ない方が良い」 「カナちゃん、怖いから目つぶってな」 くるっ 「…? 誰……? 」 「……。 これはこれは木魚達磨どの…」 「しらばっくれるな!! 貴様………何したかわかっておるのか!? 」 「…………。 私は…ただ人間のガキ共を襲っていた……。 それだけだが…? 」 「! 」 「何の…問題もない筈だろう…」 「ガ…ガゴゼ…!! 」 「「子供を殺して大物ヅラか」」 「!? 」 「あたしを抹殺し」 「オレを抹殺し」 「「3代目を我がモノにしようとしたんなら…」」 ドン 「「ガゴゼよ。 てめえは本当に…小せぇ妖怪だぜ」」 ドン 「何だぁー貴様等は」 ガッ 「!? 待て…その方達は」 「! 」 「ラルド様とリクオ様には一歩も近付かせん。 ガゴゼ会の屍妖怪共よ…」 ぐい バッ 「てめ…」 ググッ 「! 」 ドン 「なっ…!? 」 「絡新婦の糸と毛嬢妓の髪をよってあわせた特製の糸だ。 動けば更にしめる! 」 「なめるなぁあ」 ゴキゴキゴキイィ 「あぁあぁ…」 「な……」 「此奴ら…」 ドカッ 「此奴らがラルドとリクオ…だと…? 生きていたのか…。 お…おのれ…。 くそっ…!! この場で…お嬢と若を殺せ!! ぬるま湯に染まった本家のクソ共諸共!! 全滅させてしまえ!! 」 「お嬢!! 」 ゴガッ 「力仕事は…」 グシャアァアア ドーン 「突撃隊長青田坊に任せてもらおーか!! 」 「貴様1人ではないぞ、突撃隊長はーっ! 」 「な……」 ヒョイィイイィィ オオオオオオ 「こ…こんなバカな…。 私の組が…そんな…。 誰よりも…殺してきた…最強軍団なのに…」 ゴオオオオオ 「ガゴゼ。 妖怪の主になろうってモンが、人間幾ら殺したからって…自慢になんのかい」 ガーン 「う…」 「諦めろ」 ジリ… ジリ… 「この企み………指つめどころじゃすまされんぜ」 「く…ん? 」 ガゴゼはカナ達を見た。 ハッ 「!? 何っ…」 「フハハハハハハ ザマぁ見ろ!! 此奴らを殺すぞ!? お嬢と若の友人だろ!? 殺されたくなければオレを」 キャアァァァ ラルドとリクオはガゴゼの顔を同時に切りつけた。 ラルドは冷めた瞳でガゴゼを見下した。 ギャァァァァ 「ヒィイィイイイィィ」 「お嬢!? 」 「何で…何で…貴様らの様なガキ共に…。 痛い 痛い痛い。 ワシの…ワシの何処がダメなんだ-!? 妖怪の誰よりも恐れられてるというのに--!! 」 ザッ… 「「子を貪り喰う妖怪…そらあおそろしいさ…。 だけどな…弱えもん殺して悦に浸ってる そんな妖怪が」」 ギイイン 「「この闇の世界で1番の゛おそれ゛になれる筈がねぇ」」 「!! 」 ザッ 「「情けねぇ…」」 ザッ 「「こんなんばっかか」」 「あたしの」 「オレの」 「「下僕の妖怪共は! だったら!! 」」 オォオォ 「あたしが」 「オレが」 「「3代目を継いでやらあ!! 人に仇なす様な奴ぁ」」 「あたしが」 「オレが」 「「絶対許さねえ」」 「お嬢…若…」 「ひいー嫌だー」 「「世の妖怪共に告げろ! 」」 「あたしが」 「オレが」 「「2人で1人の魑魅魍魎の主となる!! 全ての妖怪は」」 「あたしの」 「オレの」 「「後ろで百鬼夜行の群れとなれ」」 2人がそう言うと同時にガゴゼを斬った。 ズガアアアア 「ガ……」 「すげぇ…あんな小さいのに…」 「カッコイイ…」 「妖怪って…本当にいたんだ。 あんな凄いんだ…」 「この達磨…知っていながら 今 気付いた」 「ヤバ…」 ドサッ ドサッ 「………? ラルド様…リクオ様…? 」 ラルドの着物の柄が現れてきた。 ワアァ ワァワァ シュゥゥゥ 「ど… どうされましたー? 」 「!? 」 「いや…急に倒れられて…まさか…やられていたのか!? 」 「お嬢ーっ 若ーっ」 シュウゥゥゥ ザワ 「………」 ザワザワ 「人間に…戻っている…? 」 「まさか…4分の1…血を継いでるからって」 ゴゴゴゴゴゴ 「1日の…4分の1しか妖怪で…いられない…とか…」 間。 「えーー何ですってぇぇ-!? 」 えぇえぇえぇぇ 「そ…それって」 「どーなるのぉーー!? 」 「お嬢オォォ--!! 若アァァ--!! 」 ドギャアァァァン それから数年後ーー……。 チュンチュン 「………。 今年も……またダメ…か? 」 チュンチュン 「だめですねぇー…」 「では早朝まで及びましたが…今回の会議でも奴良ラルド様と奴良リクオ様両名の3代目襲名は先送りという事で」 フゥーヤレヤレ… ドヤドヤ 「ぐぅうーー……。 誰も賛成してくれん…」 「仕方ありませんよ…総大将。 普段のお嬢と若がアレでは」 ワイワイ 「じゃ…叔母さん。 行ってくるよ! 行ってくるね! お弁当用意してないわーー」 パタパタ 「構わないよ、若菜叔母様」 「いいよ…購買で何か買うから」 「あ お嬢!! おはよーございまーす!! 」 ワイワイ 「「おはよ」」 「構わん」 「いいよ、自分でやったから!! 」 ワイワイ 「何で…アレ以来変化せんのかのー…」 「「あの時」は立派な妖怪になるものと思いましたが」 「「あ」」 ドタドタ 「じいちゃん」 「おじいちゃん」 「「また会議? 」」 「う…ム…」 「ダメだよ! 悪巧みばかりしてばっかりじゃあダメなんだからね。 近所に迷惑をかけないで、よく考えて行動してくれよ、おじいちゃん」 「ダメだよ! 悪巧みばかりしてちゃ! ご近所に迷惑かけないよーに! 」 「「学校行ってきます! 」」 ちょい ガクゥゥゥ 「うーむ、むしろ、「立派な人間」になってる気がしますなぁ…。 ま…我々も昼は…大した活躍出来ないですから」 ゴゴゴゴ 「だが…夜になれば…」 はー 「いつまでワシが総大将でおりゃあいいんじゃ。 早ぅ隠居して楽に暮らしたいんじゃがのー。 彼奴らが3代目を継ぐのは…いつになるんじゃろうのー」 「さぁて…どうなりますか……? 」 「「いってきまーーっす! 」」 取り敢えず第一幕終了。 お次は第二幕だ…頑張ろ。 原作沿い夢作るの大変だ。 しかも従姉弟設定故に!! 「それってボク達の言う事信じてないじゃんか!! 」 「だって怖いもん!! 妖怪って…お化けでしょ」 「「怖い? 」」 「見せてくれたら信じるけど…やっぱりそんなの見たくないよ!! 」 カナは去った。 「人間は仕方ないな」 「ハァ…妖怪って…とことん嫌われてんだ。 もう…二度と口にしないぞ」 ブロロロ ワイワイ キャハハー 「…………。 無理しちゃって。 どーやって帰る気なんだろう、プリンセスとリクオ君」 「何ー? プリンセス様と奴良君の事ー? 」 「ね…ね…プリンセスと奴良君じゃないけど…あの伝説って…続いてるらしいよ」 「え…何が…」 ブロロ 「だから…妖怪ー? 何人も子供が神隠しにあってんだって! 丁度…この辺りで…」 「や、やめてよー」 「おい!! 待ちたまえ!! 妖怪など実際にはいない! ボクが研究で…」 ドドドドドド 人間達は目の端で妖怪の姿を垣間見た。 ズドドドドド 「キャアアアア…」 ガラガラ… カァカァ… 「間違いない。 お嬢と若の乗る筈のバス」 カァカァ 「全くラルド様にリクオ様。 帰りが遅くなって心配して来てみたからいいようなものの」 バッサバッサ カァカァ 「あの距離を歩いて帰ろうなどと…これからは嫌がられても絶対お供をつけますからね! 」 「「………。 なぁカラス天狗」」 「ボク達って…人間なのかなぁ…? 」 「え? そりゃまぁ。 お母様達もお祖母様も人間ですから…」 「「だよね! 」」 「でも総大将の血も…当然…4分の1は入っております」 「「よ…4分の1も…? 」」 「そうです」 「成程…」 「ですから…もっと堂々としていればよいのです」 「「…………」」 ザワ… 「あ…」 ザワ… 「か…帰ってこられた!!! 」 「お嬢に若!! 御無事で」 「? どーしたのじゃ、皆の衆…」 ヒィー 「だって…だって…」 黒田坊はTVを指さし、ラルドに見る様に耳打ちした。 「ニュース…? 」 [中継です!! 浮世絵町にあるトンネル付近で起きた崩落事故で路線バスが゛生き埋め゛に…。 中には浮世絵小の児童が多数乗っていたと見られ…] 「「!? 」」 ドォォン 「何故バスが!? 誰の仕業なんだい?! まさかガゴゼの仕業? 」 「え…? バスが」 「おお ラルドにリクオ。 帰ったか…お前達悪運強いのー」 「ラルド様とリクオ様が帰っておられるぞ」 「本当じゃ」 ザワザワ ウジャウジャ 「死んだとは嘘か」 「よかったよかった」 ドクンドクン 「 血が…あつい!! 」 うぉぉぉぉぉぉ 「いやああぁああラルド様にリクオ様!! 心配しましたぞ!! 」 「ワシの方が心配じゃ青!!! 」 ワイワイ 「大丈夫ですかぁ!? おい、白湯を持ってこい!! ショックですよねー」 ガッ 「要らない…助けに…行かなきゃ」 「…助けに…行かなきゃ……」 バッ 「何処へ行くんじゃ、こんな時間から!? 」 「誰か履き物を!! 」 「誰かっ、履き物を!! 」 「「決まってるじゃんか!!! カナちゃんを助けに行く! 」」 「ついてこい!! 青に黒!! 」 「ついてきてくれ!! 青田坊!! 黒田坊!! 」 「ヘ…ヘイッ! 」 「待て! 待ちなされ!! 」 「木魚達磨殿…? 」 ザッ… 「なりませんぞ…。 人間を助けに行くなど…言語道断!! 」 「えっ…!? 」 「な…何で…? 」 「その様な考えで我々妖怪を従える事が出来るとお思いか!? 我々妖怪の総本山…奴良組なのだ!! 人の気紛れで百鬼を率いらせてたまるか!! 」 「ハッ」 「達磨殿!! 若女頭と若頭だぞ!! 無礼にも程があらぁ!! 」 「無礼? フン…貴様…奴良組の代紋[畏]の意味を理解しているのか? 妖怪とは…人々におそれを抱かせるもの。 それを人助けなど……笑止!! 」 「てめぇー!! 」 「青田坊!? 」 「うわー!! ケンカだ!! 」 ワァーワァー 「青田坊と達磨様が…ワシらどうしたらいいんじゃ!? 」 「「や…やめねぇか!! 」」 静かになった。 ラルドの椿柄の着物が只の黒い着物に変わり始めた。 「「時間がねぇんだよ」」 ザワ… ザワ… ザワ 「てめーのわかんねー理屈なんざききたくないのさ!! 木魚達磨」 「おめーのわかんねー理屈なんかききたくないんだ!! 木魚達磨」 「? 」 「「なぁ…皆…」」 ザワザワ 「お嬢…若…? 」 「アレ」 「お嬢と若の姿が……? 」 ザワザワ 「「妖怪ならばオマエらを率いていいんだな!? だったら…人間なんてやめてやる!! 」」 ゴッ 「え……。 何だ…!? これは…この目…さっきまでとは別人 」 サッ 「「おめーら、ついてきな」」 「お嬢!? 待ちなされ!! 」 ワーワー 「木魚達磨殿………」 「今は取り込み中じゃ!! 後にしろ」 [ラルド様とリクオ様が乗る筈だったバスが事故にあったという事は、誰かに狙われたのかも…刺客か…もしくは…] ガハハハ 「お嬢!! ワシら本家は皆ついていきますぞ!! 」 「この黒田坊元よりそのつもりよ!! 」 ズズ… ワイワイ 「「今夜は何だか…血が…あついなぁ…」」 「ラルド様にリクオ様、言ったでしょう。 それが妖怪の血です」 「「血…? 」」 「お祖父様の血です」 ドクン ドクン 「ラルド様とリクオ様は…ワシらを率いていいんです」 ドッ ドッ ドッ 「貴方達は総大将の血を4分の1も継いでいるのですから!! 」 ドッ ドッ ドッ ドッ ワーワー ワーワー タッ 「6秒9!! 」 「くっそーまた負けた!! 奴良とラルドに負けたー」 ハァーハァー 「奴良とラルド、此処最近早くなったな-!! てゆーか滅茶滅茶凄くね? 」 ワイワイ 「オレとお前ら、何が違うってんだよー、くそー」 「努力の賜物だ」 「へへ…だってボクらのじいちゃんは妖怪の総大将だからね! 」 「よーかい? それって…すげーの? 」 「凄いよ!! じ-ちゃん言ってたもん」 「へー」 ワイワイ ガヤガヤ 「ーこうして子を喰う恐ろしいはー陰陽の美剣士によって退治され、それが鎮社されたのが今の僕神社といわれています! 以上」 「私達の班は郷土の伝説を纏めました」 ホー パチパチ 「ポカーン」 ワイワイ キャッキャッ 「こっわー妖怪伝説だって」 「この辺りに昔出たんだと」 「先生ー今のは何点の出来ですか? 」 「満点よ」 「さっすが清継君! 」 「…下らん…」 ポツリと誰にも聞こえない様に呟くラルド。 「えっ。 ちょ…ちょっと待って!! 今の話おかしくない? 妖怪っていい奴らだよ」 バン シーン… 「え」 「な…何? 」 「そりゃ…確かにドジばっかりだけど…青田坊は力持ちだし、雪女の料理は冷めてるけどうまいんだ」 ザワザワ 「え…何言ってるの、この子…」 「此奴、さっきから変なんだよ……」 「…少し黙って…貴方達の声が鼓膜に響く」 「そういう訳にはいかないよ…プリンセス。 貴女の従弟だろう? 」 「大切な従弟だ」 「おめー何だよ!! 清継君の作った自由研究に、ケチつけよーってのか!! 」 「ホントだって!! ボクらのおじーちゃんはぁ! 妖怪の総大将なんだから」 「リクオ君? じゃあ君とプリンセスのおじいちゃんはじゃあないのかい? 」 「!? よく知ってるね!? 有名なの? 」 「おバカ…ってのはなあー人の家に上がり込んで勝手にメシを食ったりわざと人の嫌がる事をやって困らせたりするすっごい[小悪党]な妖怪だろうが! 何を英雄みたいに言ってんの? じゃあ、プリンセスに質問なんだけど」 「質問は手短にしてくれ」 「わかってるよ。 妖怪を信じるかい? 」 「…あたしは、中立を保つ。 居るかもしれねぇしいねぇかもしれねぇってトコだ。 居ないとは言い切れない」 「君の自慢の従姉は中立だよ、奴良君」 シーン 「………」 「ハハ…でも皆、安心して! 妖怪なんてのは昔の人が作った創作だから! この現代に出る訳ないしね! 」 「そっかー流石清継君! 」 「実際居たら怖いしね! 」 「…実は居るがな…」 またもや呟いたラルド。 「ちょっ…ちょっと待って!! でも…でも…ボクらンちに」 「しっつこいわねー奴良!! アンタマジキモいんだけど。 それでプリンセスの従弟!? 信じられないわ」 「ガキくさいんだよ!! 清継君のどーよこの大人な会話!! 妖怪とか……居る訳ないじゃん!? 」 「あまりあたしを怒らせるなよ、鳥居に巻。 顔が良い清継に味方するなんて…中身も重視しな」 ガァァァァンンン ワイワイワイ 「どーしたんですか。 ラルド様にリクオ様。 元気がないですよ」 ワイワイ 「うん、ちょっとね」 「ああ、ちょっとな」 ドタドタ 「今日は親分衆の寄合があるんですから元気出して。 総大将が呼んでますよ」 「「おじいちゃんが? 」」 ゾロゾロゾロ 「うわ…」 ゾロゾロ ワイワイ どや 「すげっー」 「全国からすげぇ大物妖怪達が集まってんぞ」 「今日は総会かー」 ゾロゾロ ワイワイ ザワザワ ザワザワ ガヤ 「まま一杯」 「拙者今禁酒中での」 「……」 「しかし最近はダメじゃな…人間が全く妖怪をおそれなくなってしまってな…古いのかのう…」 ワイワイ ハッハッハッ 「とはいえ僕町の火事…あれはワシの悪事ですぞ」 「何? 御存知ない? いやいや拙者も先日…」 「まぁしかし悪行といえば…ガゴゼ先生でしょう」 「おお総大将! 」 ザッ… 「やぁやぁご苦労。 どうじゃい? 皆最近妖怪を楽しんどるかい? 」 「ヘヘヘ…シノギは全然ですな」 「ところで総大将。 今回はどういった? 」 「うむ…そろそろ…3代目を決めねばと思ってなぁ」 ニヤッ… 「おお…それはよいですなぁ。 悪事ではガゴゼ殿の右に出る者はおりますまい!! 」 スリスリ 「何せ今年に起こった子供の神隠しは…全てガゴゼ会の所行ですからな! 」 「いやいや…大量に子を地獄に送ってやるのがワシの業ですから」 「いやー流石妖怪の鑑ですなー!! 」 ハハハ 「 あたしからすりゃガゴゼは畏れるに足らん小物だ 」 ワハハハハ 「フン…」 「成程のう。 相変わらず現役バリバリじゃのう、ガゴゼ…」 「お任せ下され…」 「だが…お前じゃあダメじゃ。 3代目の件…このワシの孫ラルドとリクオの2人をすえようと思ってな」 「!? 」 「な…何じゃとおー」 ザワザワザワ 「なんとっ…ラルド様とリクオ様とは……」 「まだ幼い子供ではござらぬか…。 確かに…総大将の血は継いでいるが…」 「どうしたガゴゼ…顔色が悪い」 「そっそんな事はないぞ…木魚。 …………」 ラルドは珍しく目を大きく見開き驚いた顔だった。 「「じいちゃ……」」 ザワザワ 「どうしたラルドにリクオ…喜ばんか。 お前達が欲しがっとったもんじゃろ」 「え」 「確かに…」 「ワシの血に勝るモノはない。 お前達はワシによーく似とる…本家の奴らもそれは十分承知」 バァァァーン 「さぁ採決を取ろうではないか!! ラルド…リクオ…お前達に継がせてやるぞ! 奴良組72団体…構成妖怪一万匹が今からお前達の下僕じゃ!! 」 「い…嫌だ!! 」 「リクオ!? 」 「何? 」 「こ…こんな奴らと一緒になんか居たら人間にもっと嫌われちゃうよー!! 」 「リクオ…? 」 「妖怪が…こんな悪い奴らだって知らなかった! おじいちゃんになんか全然…似てないよー!! 」 ダッ 「あ」 バン 「こりゃリクオ」 「あたしも今は相応しくないと思うよ。 あたしはリクオとは別の理由で今は継ぎたくない」 「ラルド? 」 「あたし達は変化を果たしていない未熟者でしょ? それに」 ラルドはガゴゼに視線を移し、彼を見ながら話した。 「ガゴゼはあたし達が継ぐのを反対する様な素振りが見られる。 今は相応しくないと思う」 カラカラ ピシャッ 「こりゃラルド。 ラルド…リクオ…」 ザワ…ザワ… 「………。 総大将……。 失礼ながらラルド様とリクオ様は…本当に血の繋がりがおありか…? 」 「カカカ…困ったもんですな。 どうやらお嬢と若は…まだまだ遊びたい盛りのお子様の様じゃな…。 総大将…我々にとって…辛いこの御時世。 今一度…代紋に立てた誓いを確認すべきではありますまいか」 [我々…妖怪は…゛人間に畏れられる゛者として存在せねばならんという事を] 「お嬢!! 風邪ひきますよ」 「ほっといてよ!! 」 「あ…考え事をしてた」 「…………」 「お嬢、若…………」 プシュー [浮世絵小学校前ー浮世絵小学校前ー] 「どうしたー! 妖怪くん、乗らないのかーいー!? 」 「やめときましょ! 一緒に乗られたら妖怪に襲われるかもぉ!? 」 ヒャッヒャッ 「そーいや彼奴らんちって古くてボロボロらしいですぜー」 「妖怪屋敷かぁ? ピッタリだねぇー! 」 アハハハハァー 威厳を保った冷たい声でラルドは2人に言った。 「…あたしの事をバカにするのは構わない…。 だが大切な我が従弟を虐めるのは許さん! 」 清継と取り巻きの男子は冷笑を浮かべるプリンセスを見て謝り、バスに乗り込んだ。 「もう!! 」 ドンッ 「何 めそめそしてんの!! 」 「いてて」 「アレ逃すと30分後だよ! あんな奴らほっときなって! プリンセスも乗ろ! 」 「あたし達はバスに乗らないよ」 「いーよ! ボク達には一緒に乗る資格なんてないから」 「何でー!? ウソつきだから? 」 「「違う!! それは違う! 」」 「情けないんだ!! 」 「何よそれ…」 「妖怪って…もっとカッコいいと思ってたんだ…。 けど…あんな悪い事ばっかコソコソ企んでさ。 英雄なんかじゃなくて…ドジばっかで…そんでボク達もそんなじーちゃんのマネばっかして」 「情けないもんなんだよ、カナ」 カァカァ 「……よく分からないけど、プリンセスとリクオ君が情けなくないそーいう人になればいーんじゃない? 」 「「………え」」 「で…教えてくれたじゃないっ。 ドジな下僕達の所為で遅刻するって。 あの立派なおうちなら…本当にいるのかもね! だったら…そーいう人達の上に立てる立派な人間になればいいじゃない」 「「立派な…人間? 」」 「あたしとリクオがかい、カナ? 出来ると思うかな…? 」 プイッ 「そ! だから…その下僕が妖怪とかもう言わない方がいいと思うよー」 関東平野のとある街、浮世絵町ー。 キョロキョロ 「お嬢ー若ー。 お嬢様ー若様ー」 うーんうーん タタタ… 「あら。 そんな処で…どうされました? 」 うーんうーん 「「…………」」 「ラルド様!? リクオ様!? 」 うーんうーん 「お腹痛ですか!? ど、どうしましょ…」 タタタタタ ググィッ 「え」 ガサッ ポオォォォオォン 「うわっ!? 」 ググゥイィィン 「? 」 アハハハ 「「やった! 妖怪ゲットォ~」」 「えっ? えぇー? 」 でん 「雪女か。 」 アハハ 「行こうか、リクオ」 「うん、ラルド! 」 キョロキョロ 「彼奴、何処迄捜しに…。 あ、何じゃ雪女。 そのカッコはぁ!? 」 「おろして~」 ダッ 「誰がこんな事を…」 ズボオオ 「「いっ!? 」」 ガガガガリガリ 「何じゃあああああ! 」 「おちるおちる」 「「ま、またやられたぁー! 」」 アハハ 「ラルド、早く行こう! お前ら~!! ま、待ちなさい。 お嬢、若ッ…。 総大将に似て…悪戯が…過ぎますぞぉ-!! 」 どぉぉーん ガツガツガツ 「でね、でねー。 聞いてよ、おじいちゃん! 」 「「皆吃驚してた! そりゃ傑作じゃな。 これでボク達に譲ってくれる? 」 「「3代目の代紋」」 「んー? あとちょっとじゃな…。 もーちっと大きくなって妖怪らしくなったらな」 「「ホント!? 」」 「ボク頑張るよ!! 」 「あたしもね」 「「頑張っておじーちゃんみたいな立派な妖怪の首領になる!! 」」 「ふはは、頼もしいな」 スハー 「ねー。 でも妖怪ってホントに凄い? 強いの? とてもそうは思えないけど」 「あ、それ気になるな」 ゴーッ 「何を言うとるラルドにリクオ! ワシの若かりし頃を知らんのか!! 」 フッンー 「「聞かせて聞かせて!! その話スキー!! 」」 [妖怪とは……あやかしの術を使い空を舞い自由に現れ、剣技 体術 姿形も常人の想像を超える!! ワシは下僕に、百の妖怪を従え、毎夜毎夜の大活躍。 人間からはおそれられ、妖怪からは総大将と慕われる、闇の世界の主と呼ばれたのがこのワシじゃ!! ] 「凄いな。 ってか、青や黒達の親も従えてたのか」 「すっげーやっぱ祖父ちゃんはカッケー」 「奴らはワシを慕って今もワシの下で働いてくれとる。 世話をして貰っとるんじゃ、文句を言うな」 「「うん! 」」 「よし、ラルドにリクオ。 では今日もワシの妖術をご覧にいれよう」 「ん…? 此処にいた客は? 」 「あぁあ~無銭飲食だぁあ-!! 」 タッ 「はははは。 どーだ、凄いだろう、タダでメシが食える術じゃぞ」 タッ 「「すげー、じいちゃん! 」」 タッ どぉーん 「ラルド様、リクオ様」 「おはようございます! 」 「今日もお元気ですねぇ! 」 「ラルド様、リクオ様。 お着替えしましょう。 お前達! 」 ヘーイ 「ホーレお嬢若!! 」 タタッ 「若ー!! 靴です」 バン 「靴下です! 」 デン 「足洗いです! 」 ドン 「逆!! もう…皆しっかり」 「先にバス停行ってるよ!! 」 「わ、待って! 」 ブロロロ 「カナちゃん! 」 「よ、カナ」 パタパタ 「あーラルドさん、リクオ君、おっそいよ! もうバス来てるし。 これ逃したら遅刻って言ってんじゃーん! 」 プシュー 「だぁってさー」 「…」 「皆が……」 「口より手を早くしろ…」 「皆ぁ? 」 ブロロロロ 「わー。 すっごい大きな家」 「ラルドと奴良君ち? うっそー」 フー 「やっと行ってくれたわ! 」 「ほんと…総大将に似て悪戯好きで…元気がよくって! 」 「ハハ、将来が楽しみですね」 「きっと…あの子達が私達の3代目を継ぐのね! 」 「ええっ…どうかのぅー幾ら総大将の孫達といっても、人間の子供達にワシら奴良組の長がつとまるかのう…?

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き ょ ー らだ 小説

さわらずに物を動かせる!……ただし10cmだけ 相手を金縛りにできる!……でも力を使うほどハゲる 目を見ると心が読める!……でも他人の目が怖くて見られない etc… こんな役に立たない能力(ルビ:ちから)、なくてもよくない?? ある日突然、不思議な力に目覚めてしまった五人。 悪戦苦闘しながら能力と向き合ううちに、 さえない毎日が、思いもよらない方向に転がりだしーー。 「どんなに微力でふがいない人たちだって、力を合わせれば世界は変わる。 ちりばめられたさまざまなピースが最後にかっちりハマる、 行成さんらしさの詰まった優しくて愛らしいエンタメワールド。 」 --瀧井朝世さん 小説すばる新人賞作家が贈る、驚き満載、爽快感120%の傑作長編小説! 【内容情報】(出版社より) さえない日常を送る僕たちに、なんでこんな能力 ちから が? ある日突然、不思議な力に目覚めてしまった五人。 思いもよらない出来事に巻き込まれ…。 小説すばる新人賞作家の、傑作エンターテインメント! 【目次】(「BOOK」データベースより) テレキネシスの使い方/パラライザー金田/パイロキネシスはピッツァを焼けるか/ドキドキ・サイコメトリー/目は口ほどにものを言う/僕らだって扉くらい開けられる 【著者情報】(「BOOK」データベースより) 行成薫(ユキナリカオル) 1979年宮城県生まれ。 東北学院大学教養学部卒業。 2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第二五回小説すばる新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです).

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