イレウス 予防。 【医師監修】小腸イレウスを発症する原因は?どうやって治療していくの?

食事内容の改善などで目指せる腸閉塞(イレウス)の予防

イレウス 予防

まず、イレウス(腸閉塞)の分類について考えてみましょう。 イレウスとは、様々な原因や機序によって腸管内容物の肛門側への通過障害のことを言います。 イレウスには 機械的イレウスと 機能的イレウスがあります。 機械的イレウスは、腸が捻じれたり腸管内の腫瘍などによって物理的に通過障害が起こっている場合を指します。 さらにその機械的イレウスは、腸管の血行障害が無いものを 単純性(閉塞性)イレウス、血行障害があるものを 複雑性(絞扼性)イレウスに分類されます。 機能的イレウスは、 神経の異常や炎症などで腸管の蠕動運動が停止している場合を指します。 機能的イレウスは腸管の運動麻痺の場合を麻痺性イレウス、腸管の痙攣の場合を痙攣性イレウスに分類されます。 今回は、質問者様の単純性イレウスについて知識と看護を深めていきたいと思います。 単純性イレウスの多くは 開腹術後に起こりやすいとされています。 開腹手術後の患者さんの 67%に癒着が見られたという報告もあります。 その患者さん全員が術後イレウスを発症するわけではありませんが、 癒着が起こるとイレウスの可能性は高くなります。 また術後の癒着による小腸イレウスは14%との統計の報告もあるのです。 術後の癒着は3~6時間で完成されると言われています。 開腹手術では消化管の運動は一時的に停止します。 そのため、術後は一時的に腸管麻痺の状態になります。 一般的に開腹手術後、 胃は24時間以内、 小腸は数時間から十数時間、 大腸は3日前後で蠕動運動が再開されるとされています。 手術後、時間の経過とともに腸蠕動が再開することで排ガスや排便が見られますが、手術後3日間経過してもそれらが再開しない場合、 術後イレウスも考えられます。 イレウスの場合、間欠的な腹痛、嘔吐、排ガスや排便の停止、腹部膨満などが症状としてあらわれます。 術後イレウスと診断された場合の治療と看護 術後イレウスと診断された場合、通常は自然回復が期待できるため 保存的治療が行われます。 あまり症状が強くない場合には、パントールや大建中湯といった腸蠕動を亢進させる効果のある薬剤や活動量を増やすことで症状の改善を図ることもありますが、基本的には 絶飲食とし、 輸液療法を行います。 腸管内の細菌の増殖を防ぐために 抗菌薬の投与も行われます。 絶飲食を行っても腹痛や嘔吐の症状が激しく続き、腸管の拡張が著しい場合、イレウス管を挿入するか、経鼻胃管を挿入し、減圧を図ります。 イレウス管や経鼻胃管は症状を緩和してくれるという点においては患者さんにとってメリットですが、挿入時の苦痛の他、挿入後は24時間も管とともに生活しなければならないという苦痛があります。 そのため何度も挿入しなければならない状況にならないよう、看護師は 管が正しい位置に正しい長さで挿入されているかをたびたびチェックしたり、 排液の量や性状を観察します。 またイレウス管の場合、排液は便臭がするのでこまめに排液を破棄するなどの配慮も必要です。 術後イレウスと診断された場合、前述したように絶飲食となりますが同時に 腸蠕動を回復させなければイレウスは改善されません。 そのために患者さんには出来る限り 離床を勧めていかなければなりません。 歩行可能な患者さんであれば、院内を歩行してもらうのが一番良いのですが、中には自力での歩行が困難な患者さんもおられます。 その場合には、 床上での膝の屈伸運動や 座位の保持なども腸蠕動を亢進させることができるので、看護師として関わっていく必要があります。 また痛みやイレウスによる今後への不安は交感神経を優位にし、腸蠕動の抑制に働きかけます。 そのため患者さんの痛みや不安を取り除き、 精神的安定を図ることも大切です。 イレウスの改善が見られたら医師の指示のもと少量の水分摂取から開始し、徐々に食事の形態を固形に変化させていきます。 その際も 消化を良くするために少量ずつゆっくりと食事をするよう患者さんに指導します。 またキノコや海藻など繊維質の食物は栄養科に相談し、最初は細かく刻んでもらうなどの工夫もしてみましょう。 退院後も継続できるよう、患者さんやキーパーソンへの説明も必要です。 もし保存的治療でイレウスが改善されなかったり、何度もイレウスを繰り返すようであれば手術となる場合もあります。 術後イレウスを防ぐための看護 先ほども述べましたが、 術後の癒着は3~6時間で完成されると言われています。 癒着予防のため、手術直後からの 体位変換や 早期離床がとても大切なのです。 しかし、術後イレウスは開腹術後に起こりやすいことを考えても、開腹術後は疼痛が強く体動や離床が困難な場合も多いと考えられます。 適切な鎮痛剤を使用し、離床を促していくことも大切です。 おわりに.

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食べ物が腸閉塞の原因となることもあります 食べ物が原因で腸閉塞(イレウス)になることがあります。 食べ物が詰まることで起こる腸閉塞を「食餌性イレウス」といいます。 食餌性イレウスの原因となる食べ物としては、糸コンニャク、コンブ、ワカメ、キノコ、餅などです。 消化されにくいものや水分を含むと膨らんだりするようなものが原因として考えられています。 通常の量を食べるならば問題ありませんが、消化が悪いものをよく噛まずに飲み込んだり、食べる量が多かったりすると腸閉塞を起こす可能性があります。 特に胃の手術をしている場合は、通常は胃に蓄えられてゆっくり腸に流れていくものが、十分に消化されず腸に大量に流れ込み、腸閉塞を起こしやすいので注意が必要です。 私が受け持っていた患者さんでも、ダイエット目的で「ふえるワカメ」を大量に食べた方や鍋料理の椎茸を噛まずに一個丸呑みした方で腸閉塞になった方がいました。 どちらも保存的治療では改善しなかったため開腹手術となりました。 腸閉塞予防のために注意すべき食べ物・食事法 消化管や婦人科疾患の手術の経験がある場合は、術後癒着により腸が狭くなっている場合があります。 腸閉塞の予防には食事に注意すべきです。 食べ物はよく噛んで、ゆっくり適量をとるようにしましょう。 早食いや食べ過ぎは、腸の狭い部分に急に大量の食物が入ることになり危険です。 腹部手術の既往のある方は、消化が悪いものは控えるようにしたほうがいいでしょう。 ・腸閉塞予防のために控えた方がいいもの コンニャク、硬い繊維の野菜(タケノコ、ゴボウ、レンコンなど)、キノコ類、海藻類、イカ、タコ、油の多い料理、脂肪の多い肉など コンニャクや硬い繊維の野菜は一般的に便通予防には効果的ですが、消化されにくいという特徴があります。 術後癒着などで腸が狭くなっている場合には摂取量に注意が必要です。 腸閉塞予防に効果的な食事・生活習慣 腸閉塞は予防するにこしたことはありません 開腹手術後の腸閉塞に対しては、「大建中湯」という漢方薬が有効です。 大建中湯は、腸蠕動が過度に亢進している場合には腸管運動を抑制し、腸が麻痺している場合には蠕動を刺激する作用があるとされています。 実際、私が受け持っていた患者さんでも、大建中湯を処方してから腸閉塞をおこす頻度がかなり減少しました。 また、腸閉塞予防には排便コントロールも必要です。 食事療法や適度な運動を行っても排便がない場合は、下剤などで排便コントロールを行った方がいいでしょう。 腸閉塞は一旦発症すると苦しく、また鼻からイレウス管を入れて行う治療も結構辛いものです。 食事に気を付け、定期的に薬を飲むことで腸閉塞の発症を予防しましょう。 また、もしも腸閉塞になったら早期の治療が効果的です。 早めに医療機関を受診しましょう。 【関連記事】•

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腸閉塞(イレウス)とは 腸閉塞(イレウス)とは・・・ 私たちが口から摂取した食物や飲み物は、胃・小腸・大腸を通って、 消化・吸収され、便となって排泄されます。 また、唾液や胃液等の消化液が、胃腸のなかに分泌されますが、 これも小腸や大腸で吸収され、残りは便とともに排泄されます。 これらの食べ物や消化液の流れが、小腸や大腸で滞った状態、 内容物が、腸に詰まった状態が腸閉塞です。 腸が拡張して張ってくるため、おなかが張って痛くなり、 肛門の方向へ進めなくなった腸の内容物が、 口の方向に逆流して吐き気を催し、嘔吐したりします。 腸閉塞は、吐き気・嘔吐を伴う腹痛が現れる、最も代表的で一般的な病気です。 腸閉塞の症状 腸閉塞の症状・・・ 腸閉塞の症状は、突発的に腹痛・吐き気・嘔吐が襲ってきます。 腹痛は、さすような痛みで、疝痛(せんつう)といいます。 腹痛は、強い痛みが起こり、しばらくすると少し和らぎ、これを繰り返す 「疝痛 せんつう 発作」と呼ばれる特徴的な症状です。 嘔吐の吐物は、最初は胃液や胆汁ですが、進行すると腸の奥から逆流してきた腸の内容物となり、 下痢便のような色合いで便臭を伴うようになります。 嘔吐の直後は、一時的に、腹痛や吐き気が軽くなることが多いようです。 腸閉塞の種類によっては、頻脈(ひんみゃく)・発熱・脱水・尿量の減少なども見られます。 腸閉塞は、死に至る場合がありますので、これの症状が出たら、 ただちに病院で診断してもらいましょう。 腸閉塞の原因 腸閉塞の原因・・・ 腸閉塞の原因には、大きく分けて二つあります。 原因が腸の外側にある場合と内側にある場合です。 腸の外側が原因とは、 腸が外側から圧迫されたり、ねじれたりする場合です。 開腹手術を、受けた患者さんは、 腸と腹壁、腸同士の癒着が、必ず起こりますが、 癒着の部分を中心に、腸が折れ曲がったり、ねじれたり、 癒着部分で、ほかの腸が圧迫されたりして、腸が詰まる場合が最も一般的です。 その他に、高齢の女性では、大腿ヘルニアという脱腸の一種でも腸閉塞になります。 内ヘルニアと呼ばれる、お腹の中の様々なくぼみに、 腸がはまり込む病気でも、腸が詰まることがあります。 まれに、腸自体が自然にねじれて、詰まることもあります(腸捻転)。 腸自体が圧迫されたり、ねじれるだけでなく、 腸に、酸素や栄養分を送る血管が入った膜(腸間膜 ちょうかんまく )も圧迫や、 ねじれで、血流障害を起こしたものを「絞扼性 こうやくせい 腸閉塞」と呼びます。 これは早期手術を行わないと死に至ります。 腸の内側に、問題がある場合としては、大腸がんによる閉塞があり、 高齢者で、便秘傾向の人では、硬くなった便自体も腸閉塞の原因になります。 腸閉塞の食事 ・消化のよい食品を食べる スポンサードリンク 食べ過ぎ・早食いは、腸の働きを悪化させ、腸閉塞になりやすくなります。 水分をこまめに取り、消化の良い食べ物を選びましょう。 また、腸閉塞の再発予防にも、食事療法は特に重要です。 セロリ、ゴボウ、ゼンマイ、たけのこ、フキなどの不溶性食物繊維は、 腸に負担がかかりますので避けるようにしましょう。 腸閉塞の予防 腸閉塞(イレウス)の予防法は 予防で最も大切なのは、腸を詰まらせないこと! そのため、日頃から次のようなことに注意しましょう。 排便習慣をつける まず、腸を詰まらせないためには、 規則正しい、排便習慣をつけることが大切。 そのために、重要となるのが食事です。 ・乳酸菌を含むヨーグルトなど、整腸作用のある物を積極的に摂りましょう。 お通じを良くするには、食物繊維も効果的ですが、 高齢者の場合は、食物繊維を摂りすぎると、 かえって、腸を詰まらせる原因にもなるので、注意。 加齢にともない、腸の働きが衰え便秘がちになるので、 特に食生活には気をつけましょう。 ・下剤や漢方薬を内服する 整腸効果がある漢方薬も効果的です。 また、食生活を気遣っても、便秘が解消されない場合は、 下剤を服用するのも良いでしょう。 ただし、下剤には強い副作用を持ったものが多く、 常用をすると、腸の働きが弱まり、下剤を使用しないと排便ができない体となってしまいます。 下剤を服用するのは、あくまで緊急的な対応にしてください。 また、医師に相談して、使用することも重要です。 ・腸内環境を正常化 正しい排便習慣のためには、腸内環境を整え、 理想的な状態を保つことが必要です。 この腸内環境が整うとは、簡単にいうと、腸内にある善玉菌の量が、 悪玉菌の量を超えている状態のこと。 腸内の善玉菌を増やす方法は、ヨーグルトなどの乳製品や、 ぬか漬け、味噌などの発酵食品など、乳酸菌が多く含まれた物を意識して食べることです。 ・乳酸菌サプリメントを取り入れる 足りない乳酸菌を補充するにはサプリメント。 毎日の食生活にプラスするだけで、足りない乳酸菌を補充でき、 腸内環境の改善に、非常に効果的です。 まとめ 腸閉塞は、発症すると苦しいもの・・・ 毎日の食事に気を付け、腸閉塞の発症を予防しましょう。 また、もしも腸閉塞になったら早期の治療が必要。 早めに医療機関を受診してください。

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