カタツムリ。 カタツムリの殻の秘密

カタツムリの飼い方 餌は?寿命は?自由研究にもぴったり!

カタツムリ

特徴 [ ] の大きさは殻径20mm程度のから65mmに達するまで、種類によって異なる。 日本産カタツムリ類としては中形から大形で、最大種アワマイマイは「日本最大のカタツムリ」でもある(外来種のを除く)。 殻の形は低い円錐形のものが多いが、円盤形に近い、逆に螺塔が高く発達するやオキマイマイなど例外もある。 殻口は斜め下に開き、成貝では肥厚反転する。 臍孔はよく開く。 また殻がの種もいる。 主な分布域は南西部(旭川-帯広以南)・・・とその周辺離島である。 伊豆諸島では以北、対馬海峡ではと韓国、南西諸島ではまでだが、からトコヨマイマイという種が発見されている。 中には限られた地域や離島のみに生息するもいる。 種や亜種の細かいには、他のカタツムリ類と同様にの形態が重要である。 生息環境は種類によって地上性・樹上性が分かれる。 殻表の模様 [ ] マイマイ属は、貝殻の体層に最大4本の色帯が入る。 この色帯は上から順に上周縁帯、周縁帯、底帯、臍帯と呼称され、それぞれ1-4の番号が振られる。 これらの色帯の有無は4桁の数字で表現され、色帯が無い箇所を0で表す。 例えば色帯が全くないものは「0000」、4本あるものは「1234」、巻きの中ほどに2本線があり臍孔周辺が黒くないものは「0230」となる。 色帯が不明瞭な場合や隣り合った色帯が同一化している場合は括弧を用いて「 1 234」「02 34 」のように表現する。 また、巻きの垂直方向に縞模様が入る場合もある。 これはに擬えて「火炎彩(かえんさい)」、またはこれがよく発現するトラマイマイという亜種に因み「トラマイマイ模様」と呼ばれる。 色帯や火炎彩は種類によって出現する傾向が異なるので、模様にはそれぞれの代表種を冠した呼称が付けられている。 ただしここに挙げられた代表種でも模様の変異があるので、殻の模様による種の判別は絶対ではない。 0000 - 無帯、または無色帯• 0234 - 模様• 0204 - 模様• 0230 - ツクシマイマイ模様• 02 34 - 模様(3と4が同一化)• 火炎彩 - トラマイマイ模様 構成種 [ ] 30種ほどが分類されるが、カタツムリの例に漏れず多くのが分類される。 学者によっては亜種を別種としたり、逆に亜種にするまでもないという見解もあるので、全体の種数は流動的である。 右巻き系 Dextral species of Euhadra [ ] クロマイマイ種群 E. tokarainsula group [ ]• tokarainsula et ,1982 - -。 準絶滅危惧(NT)• ウジグントウマイマイ E. ujiensis Tomiyama,1984 - 向島。 準絶滅危惧(NT)• pachya ,1902 - 化石種()• takarajimana et ,1985 ツクシマイマイ種群 E. herklotsi group [ ]• herklotsi , 1860• ツクシマイマイ E. herklotsi Martens, 1860 - 九州とその周辺(・-・韓国の)• ツシママイマイ E. ツクシマイマイのシノニムとするのが一般的。 オオヒウガマイマイ(オオヒュウガマイマイ) E. hyugana , 1936 -。 ツクシマイマイのシノニムとするのが一般的。 キリシママイマイ E. kirishimensis Kuroda, 1936 - 周辺。 分子系統からタカチホマイマイのシノニムとするのが妥当。 タカチホマイマイ E. nesiotica Pilsbry, 1902 - 九州南部・種子島・屋久島。 従来ツクシマイマイの亜種とされていたが、分子系統から別種として扱うのが妥当。 yakushimana Pilsbry et , 1903 - 屋久島固有種。 ツクシマイマイの亜種 E. yakushimana とする見解もある。 絶滅危惧II類(VU) ハクサンマイマイ種群 E. latispira group [ ]• latispira Pilsbry et Hirase,1909 - ・。 絶滅危惧II類(VU)• ツルガマイマイ E. tsurugensis Cockerell,1924 - ・福井県・石川県・• コウロマイマイ E. yagurai Kuroda et Habe,1949 - ・・。 準絶滅危惧(NT) サドマイマイ種群 E. sadoensis group [ ]• サドマイマイ E. sadoensis Pilsbry et Hirase,1903 - 固有種。 senckenbergiana group [ ] アオモリマイマイ E. senckenbergiana aomoriensis• senckenbergiana ,1875 - ・・福井県-• イブキクロイワマイマイ E. ibukicola Pilsbry,1928 - ・• ミノマイマイ E. minoensis Pilsbry,1928 - 岐阜県・滋賀県• チビクロイワマイマイ E. minoensisiformis Kanamaru,1940 - 岐阜県・• アオモリマイマイ E. aomoriensis et Pilsbry,1900 - -• ノトマイマイ E. notoensis Kuroda et Teramachi, in ,1954 - 石川県• アオモリマイマイ山形県型(桜井仮称カワニシマイマイ) E. ssp. ノトマイマイ新潟県型 江村仮称コシノナミマイマイ E. ssp. 2 アワマイマイ種群 E. awaensis group [ ]• awaensis Pilsbry,1902 - 四国東部• コウチマイマイ E. vortex Pilsbry,1928 - 平野部・• イワミマイマイ E. occidentalis Azuma, Tatewaki et Okamura,1987 - 絶滅危惧II類(VU) イズモマイマイ種群 E. idzumonis group [ ]• idzumonis Pilsbry et Gulick,1900 - ・・四国北部 アイヅマイマイ種群 Euhadra sp. group [ ]• アイヅマイマイ(仮称) E. A ヒラマイマイ種群 E. eoa group [ ]• eoa Crosse,1868 - -• ギュリキマイマイ(ギュリッキマイマイ) E. gulicki Pilsbry,1928• イセノナミマイマイ E. communisiformis Kanamaru,1928 - 周辺• ナチマイマイ E. nachicola Kuroda,1929 - 南部。 sandai group [ ]• sandai Kobelt,1879 - 伊吹山地・山系• オカノマイマイ E. okanoi Pilsbry et Cockerell,1927 - 福井県の一部• ナミマイマイ E. communis Pilsbry,1928 - ・福井県• オキニシキマイマイ E. oki Pilsbry,1928 - 隠岐諸島• ダイセンニシキマイマイ E. daisenica Kuroda,1931 - 中国地方・兵庫県• ニシキマイマイ E. kuramana Kuroda et Teramachi,1937 - 近畿地方• ヤハタマイマイ E. yahatai Kuroda et Azuma,1982 ミスジマイマイ種群 E. peliomphala group [ ]• peliomphala ,1850 - 関東地方• シモダマイマイ E. simodae Jay,1856 - ・神津島以北の伊豆諸島• トラマイマイ E. nimbosa Crosse,1868 - 周辺• クノウマイマイ E. kunoensis Kuroda in Masuda et Habe,1989 - 東部• シゲオマイマイ E. sigeonis Kuroda,1944 - 紀伊半島南部 ヒタチマイマイ種群 E. brandtii group [ ]• brandtii Kobelt,1875 - 北関東-東北地方• サッポロマイマイ E. sapporo Ijima,1891 - 南西部。 準絶滅危惧(NT)• オゼマイマイ E. roseoapicalis Kuroda, in Kira,1969 - 北陸地方・北関東 ハコネマイマイ種群 E. callizona group [ ]• callizona Crosse, 1871 - 神奈川県・中部地方• amaliae Kobelt, 1875 - 鳥取県・近畿地方・中部地方西部。 ハコネマイマイの亜種 E. callizona amaliae とする見解もある。 クチベニマイマイ伊豆諸島型 仮称イヅマイマイ E. ssp. I -• dixoni Pilsbry, 1900• サンインマイマイ E. dixoni dixoni Pilsbry, 1900 - 中国地方・韓国の• ヒメサンインマイマイ E. minor Gude, 1900• ヤマガマイマイ E. montivaga Pilsbry et Hirase, 1904 -• オキマイマイ E. okicola Pilsbry, 1927 - 隠岐諸島固有種。 準絶滅危惧(NT) ハリママイマイ種群 E. congenita group [ ]• congenita Smith,1878 - 兵庫県• subnimbosa Kobelt,1879 - 九州東部・中国地方・四国地方• アワジマイマイ E. maritime Gulick et Pilsbry,1900 -• ムロトマイマイ E. murotonis Kuroda et Habe,1949 - 四国南部 左巻き系 Sinistral species of Euhadra [ ] ヒダリマキマイマイ E. quaesita 右巻きのものよりは種類数が少なく、分布域も本州の近畿地方から東北地方までに限られる。 ヒダリマキマイマイ種群 E. quaesita group [ ]• quaesita Deshayes,1850 - 中部地方-東北地方・伊豆諸島・• チャイロヒダリマキマイマイ E. montium Martens,1879 - 中部地方・関東地方• ヘグラマイマイ E. heguraensis Kuroda et Tan,1936 - 固有種。 準絶滅危惧(NT) ムラヤママイマイ種群 E. murayamai group [ ]• murayamai Habe,1976 - 新潟県の一部。 scaevola group [ ]• scaevola Martens,1877 - 白山山系・静岡県・関東地方西部。 絶滅危惧II類(VU)• ヒラヒダリマキマイマイ E. interioris Kuroda et Habe,1928 - 福井県・三重県-長野県• ミカワマイマイ E. mikawa Amano,1939 - 愛知県・静岡県。 絶滅危惧II類(VU) ムツヒダリマキマイマイ種群 E. decorata group [ ]• decorata Pilsbry et Hirase,1903 - 東北地方• ナンブマイマイ(ナンブヒダリマキマイマイ) E. diminuta Toba et Kuroda,1936 - 岩手県・青森県。 準絶滅危惧(NT)• トバマイマイ E. tobai ,1929 - の一部• イワデマイマイ E. iwadensis Toba et Kuroda,1936 - 岩手県 オオタキマイマイ種群 E. grata group [ ]• grata Gude,1900 - 新潟県・東北地方。 絶滅危惧II類(VU)• エムラマイマイ E. emurai Kuroda,1931 - 新潟県・秋田県・岩手県。 絶滅危惧II類(VU)• トビシママイマイ E. tobisimae Kuroda,1931 - 飛島固有種。 絶滅危惧II類(VU)• ミチノクマイマイ E. gratoides Kira,1959 - 青森県・秋田県。 準絶滅危惧(NT)• エチゴマイマイ E. echigoensis Murayama,Takizawa et Habe,1991 - 絶滅危惧II類(VU) 脚注 [ ] ウィキスピーシーズに に関する情報があります。 ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 小菅貞男『ポケット図鑑 日本の貝』1994年 成美堂出版• Geographical Divergence in the Japanese Land Snail Euhadra herklotsi Inferred from Its Molecular Phylogeny and Genital Characters. Zoological Science Vol. 24, Issue 5: pp. 475-485. 自然史しずおか第18号 2007年 静岡県自然史博物館ネットワーク• Single gene speciation by left-right reversal. Nature 425: 679.

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あなたの知らない「カタツムリ」の世界へようこそ!

カタツムリ

カタツムリとは? かたつむりは、海にいる貝の仲間で日本には「オオジママイマイ科」や「ニッポンマイマイ科」など 約800種類のカタツムリがいると言われいています。 「カタツムリ」と「ナメクジ」の違いは、「カタツムリ」は殻があり、「ナメクジ」は殻がないという点 が違います。 「ナメクジ」は殻が退化して、なくなってしまったと言われています。 カタツムリの飼い方(飼育方法) では、本題の「カタツムリ」の飼い方をご紹介致します。 カタツムリの飼育は、それほど難しくはなく、いくつかのポイントを押さえればわりと簡単です。 準備する物 カタツムリを飼うのに必要な物をご紹介します。 1 水槽or昆虫用の飼育ケース ペットショップ、楽天、amazonで買えます。 2 川砂、赤玉土 水はけがよく、ある程度保湿力がある「川砂」「赤玉土」などが良いです。 ホームセンター、園芸用品店、100均などで売っています。 カタツムリが卵を生む場所にもなります。 3 腐葉土 ホームセンター、園芸用品店で売っています。 4 木の枝・葉っぱ なくても大丈夫ですが、あるとカタツムリの気分が上がるはずです。 森などで取って来ましょう。 5 石 その変に落ちている石を使います。 以上5つのアイテムが必要です。 餌 続いて餌です。 カタツムリに必要な栄養素は「炭酸カルシウム」と「ビタミン」です。 ビタミンは葉っぱや苔を食べて摂取しており、炭酸カルシウムは雨が降るとコンクリートから 染み出してくるので、それを摂取しています。 炭酸カルシウムは、自分の殻を維持するために必要です。 1 鳥用のボレー粉、カットルボーン、爬虫類用カルシウムパウダー 鳥用のボレー粉、カットルボーン、爬虫類用カルシウムパウダーが良いでしょう。 ペットショップ、amazon、楽天で売られています。 2 卵の殻 細かく砕いても、そのまま上げても大丈夫です。 3 レタス、きゅうり、人参、キャベツ、かぼちゃなどの野菜 カタツムリは個体によって好き嫌があるらしく、野菜をやっても食べないことがありますが、 その場合は、違う種類の野菜をあげて、どれが好きかを見極めて、好きそうな野菜をあげるようにしましょう。 カタツムリの寿命はどのくらい カタツムリの種類は800種以上もあると言われており、その種類によって寿命は大きく違います。 私達が草むらで見かけるような小さなカタツムリは大体2~3年が寿命です。 体の大きさにほぼ寿命も比例し、大きければ大きいほど長生きます。 自宅で飼っていて10年程生きたケースもあります。 カタツムリの季節ごとの対応 カタツムリは、寒さにも暑さにも弱いため、その季節によって活動が変わります。 夏の暑い時期はあまり動かなくなります。 そして、寒くなると冬眠をしますので、その時の対応方法は次になります。 冬眠する カタツムリは「変温動物」と言って、人間のように自分で体温調節ができず周りの気温と体温が連動します。 寒くなると、体温も下がり動くことができなくなります。 秋になると、餌を食べられるだけいっぱいに食べて、栄養を蓄えると、石の下、葉っぱの裏などの出来るだけ 暖かくて、外敵に見つからないところに潜り込み、冬眠します。 冬眠すると、殻の入り口に粘液で膜を張り、殻の中の水分を維持しようとします。 冬眠期間は 地域によって違いはありますが、カタツムリの冬眠期間は大体10月~3月になります。 この期間は、全く動きません。 秋の時期 秋になると、気温が下がると殻に膜を張り冬眠状態に入ったかと思うと、その日によって気温が上がると 膜を消して、餌を食べ始めたりします。 なので、膜を張って動かなくなったら死んでしまったと勘違いして、捨ててしまわないようにしましょう。 それと、時々動き出すときのために餌も与えておきましょう。 冬眠中の注意点 冬眠中は全く動きませんが、出来るだけ自然と同じ状態を作って上げる必要があります。 1 落ち葉を複数枚、石を置き、その裏に隠れられるような状態を作る 2 時々霧吹きで水分を補給してあげる 霧吹きは下が水浸しにならない程度にしましょう。 水浸しになると清掃が大変になります。 3 温度差が少ない日の当たらないところに置く 冬に暖房をかける部屋に置くとよくありません。 暖房で部屋の温度が上がると冬眠から覚め、暖房が切れると冬眠に入るということを繰り返すことになり 体力を消耗してしまいます。 24時間ずーっと暖房が入っている環境ならば、冬眠をしないで状態で飼うことができますが、そうではない場合は 日の当たらない暖房はない場所に置きましょう。 冬眠明け 3月頃になると、冬眠から覚めて動き出しますので、それからは餌をやる必要があります。 なかなか動きださないときは、霧吹きで水分を補給すると動き出すことがあります。 カタツムリの増やし方 カタツムリを増やしたい場合は、夏前に数匹のカタツムリをケース(水槽)に入れて飼いましょう。 カタツムリは夏に交尾して、湿り気のある土を掘ってそこに卵を産みます。 卵は20~30日後に孵化して、小さなカタツムリがたくさん生まれます。 赤ちゃんカタツムリは乾燥に弱いので、しばらくはまめに霧吹きをする必要があります。 尚、カタツムリはオスメス同体で、両方の機能を持っているので、オスメス選ぶ必要はありません。 かたつむりのまめ知識 カタツムリのまめ知識をご紹介します。 この歯があるので、硬い卵の殻もガリガリと音をたてて食べる事ができるのです。 アジサイの葉っぱには毒が含まれていて、それを知っているので食べないのです。 カタツムリは殻から出せばナメクジになる 子供の頃、カタツムリを殻から出せば、ナメクジになると言っている友人がいました。 当時は半信半疑でしたが、それは間違いです。 笑 そもそも、殻には内蔵入っており、水分の蒸発を防ぐ効果もあるので、カタツムリを殻から引き出したら直ぐに死んでしまいます。 まとめ カタツムリの飼い方はそれほど難しくはありませんし、費用もほとんどかかりません。 お子様が飼いたいと言ったら、飼って見るのも良いでしょう。 夏休みの自由研究に活用するというのも手ですね。

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カタツムリが長生きする飼い方(飼育方法)、餌は何が良い?

カタツムリ

ナメクジとカタツムリ、その違いは殻をつけているかいないかで、「カタツムリから殻を外せばナメクジになる」や「カタツムリも塩をかけたら溶ける」など、子どもの頃に誰でも一度は思ったのではないでしょうか。 実際にカタツムリに塩をかけた人がいたかどうかはともかく、実はどちらも同じ「巻貝」の仲間です。 生物学的分類で見ると、軟体動物門、腹足鋼(ふくそくこう)、有肺目(ゆうはいもく)に属する陸生貝類が「カタツムリ」と言われ、その中の一部で貝殻が退化してなくなったのが「ナメクジ」となります。 ここでは、ナメクジとカタツムリのそれぞれの特徴などについて紹介していきます。 ナメクジの特徴 分類• 陸で生活する巻貝の仲間 生物学上の分類でみると、ナメクジ(蛞蝓)は「腹足鋼(ふくそくこう)」という軟体動物門に属します。 この腹足鋼のなかでも陸で生活するナメクジはカタツムリとともに「有肺目(ゆうはいもく)」に分かれ、さらにナメクジは「ナメクジ科」、カタツムリは「カタツムリ科」に分かれます。 殻を退化させるという進化 殻を持った貝から進化し、殻を脱ぎ捨てる道を選んだナメクジは、殻を退化させるという進化によって狭い隙間に入り込む術を身に付けています。 しかし、殻がないため、敵に狙われたときは無防備ですし、乾燥にも弱いという弊害もあります。 ナメクジの頭部には、大小2対の触覚があり、大触覚(後触覚)の先端には目がついています。 じめじめしたところを好む夜行性 じめじめしたところを好むナメクジは夜行性のため、日中は落ち葉の中や植木鉢の下、プランターの陰や草花の陰などいずれも湿気のある場所で過ごします。 プランターへの水やりの際、葉っぱの裏にナメクジを発見しドキッとした人も少なくないのではないでしょうか。 雨の日や雨上がりの翌日などは日中でもその姿を見かけることもありますが、天気のいい日に見かけることはほとんどありません。 エサや天敵は 夜になるとエサである葉っぱや花、野菜などを食べに活動しはじめます。 ナメクジが通ったあとは粘液でピカピカに光って残るため、その道をたどれば見つけることができます。 ナメクジの口の中には、歯舌(しぜつ)と呼ばれる、軟骨性でヤスリ状に並んだおろし金のような歯があります。 この歯舌を使って食べ物を削り取って摂取します。 ナメクジの天敵は、オサムシ、マイマイカブリ、コウガイビルなど。 オサムシやマイマイカブリはおもに雑木林などに生息する昆虫のため、日常あまり見かけることはありません。 コウガイビルは頭が笄(コウガイ:半月型をした昔の女性の髪飾り)の形に似ていることからその名がついた生き物(ヒルの仲間ではありません)。 雨の日などにその姿を見た人もいるのではないでしょうか。 冬から春にかけて繁殖 梅雨のイメージが強いナメクジですが、一年を通して身近な場所でひっそりと生息しています。 特にナメクジはカエルやヘビ同様自分で体温調節できない変温動物。 寒いと代謝が上がらず活動が鈍ってしまうのです。 冬から春にかけて繁殖期を迎えるナメクジは、キラキラした小さな卵を土の中に産みつけます。 ナメクジは雄や雌の性別がない雌雄同体(しゆうどうたい:一匹の中に雄雌両方の生殖器官を備えている)のため、交尾の際、お互いの精子を注入し合いどちらも産卵することが可能です。 交尾をしなくても産卵できますが、卵の数が少なくなったり、孵化できない確率が高くなるようです。 寿命はおよそ1年 日本でも家屋などでよく見かける「チャコウラナメクジ」の生態を例に見ると、1年で成長し、冬から春にかけて産卵します。 1回で卵を産む数は20〜60個。 年間10回前後産卵するので、年間約200〜300個の卵を産み、産卵を終えるとその生涯を閉じます。 卵は春ごろから羽化がはじまって、梅雨の時期にはたくさんのナメクジが地上にやってきます。 日本でよく見るナメクジ ひとくちにナメクジと言っても種類は豊富で、世界的に見ると 約1000種が生息していると言います。 日本国内には20〜30種が生息。 ここでは比較的目にしやすい4種を紹介します。 ナメクジ 体長は這っている時で10cm程度の在来種。 全体的に灰色で、体の両脇に黒い線が入っています。 チャコウラナメクジ 体長約7cm程度。 背中に2~3本線の模様が入っているヨーロッパ原産の帰化種。 日本の 家屋周辺でよく見かける種類で、 農業害虫とされています。 ノハラナメクジ 体長は2~5cm程度と小柄の外来種。 全体的に茶色~こげ茶で模様はありません。 日本の 家屋周辺でよく見かける種類です。 ヤマナメクジ 体長は10~15cm程度(15cmを越えるものも珍しくない)。 山間部に生息する巨大ナメクジ。 茶色~灰色で、側面に線のような模様があります。 カタツムリの特徴 続いてカタツムリの特徴を見ていきましょう。 陸に住む巻貝=陸貝 生物学上の分類によると、カタツムリ(蝸牛)も、ナメクジ同様「腹足鋼(ふくそくこう)」という軟体動物門の中で「有肺類(ゆうはいもく)」に属し、「カタツムリ科」に分かれます。 ちなみに「カタツムリ」とは陸に生息する巻貝の総称。 生物学的な分類上でカタツムリという明確な定義はなく、正式には「陸貝(陸に住む巻貝)」に分類されます。 殻は体の器官のひとつ 背中に背負った殻と体は別物ではなく、殻は体の器官のひとつであり中には内臓もあります。 頭部には、大小2対の触覚があり、大触覚(後触覚)の先端には目がついています。 触覚のある頭部下面には口があり、口内の上には顎板(がくばん)が、底部にはおろし金状の歯舌(しぜつ)があり、この歯舌でエサを削り取って食べます。 夜行性で雌雄同体 カタツムリは、北から南までほぼ全国的に生息しています。 活発に活動する時期は雨が多い6~8月。 雨や朝露に濡れた草花の上などでその姿を見ることができますが、夜行性のため日中はほとんどじっとしています。 寒さや乾燥に弱いため、それ以外の時期はあまり活動的ではありません。 個体によっては、夏には夏眠、冬には冬眠するものもいるようです。 また、カタツムリもナメクジ同様、雄や雌の性別がない雌雄同体。 6~8月の繁殖期には、個体同士でそれぞれの精子を渡し合い、受精、産卵します。 日本でよく見る「オナジマイマイ」の場合、春〜秋にかけて産卵。 1回20〜30個の卵を産み、年間10回前後産卵するため、合計200〜300個の卵を産みます。 コンクリートも食べる雑食性 カタツムリもナメクジ同様に雑食性で、草花や野菜はもちろん、キノコや苔、驚くことにコンクリートなどもエサにしてしまいます。 というのも、カタツムリの殻は、「炭酸カルシウム」でできているため、殻の栄養のためカルシウムを取らなければならず、塀などのコンクリートを舐めに集まってきます。 天敵は名前の由来にもなったあの虫 カタツムリの天敵は、ナメクジ同様、オサムシ、マイマイカブリ、コウガイビルなど。 なかでも、マイマイカブリは名前の由来にもなったほどで、カタツムリの殻の入り口から頭を突っ込み、鋭い牙を突き刺して消火液を出しながら肉を溶かして捕食します。 この殻を破った様子からその名がついたと言います。 カタツムリの種類 カタツムリの種類は日本国内だけで、約700~800種類いると言われています。 日本の人家周辺でよく見かけるカタツムリと言われているのは、「オナジマイマイ科」「ウスワカマイマイ科」の種類が代表的。 ここでは、日本に生息するカタツムリを見てみましょう。 オナジマイマイ オナジマイマイ科。 北海道南部以南の各地に分布し、人家付近や庭園、田畑などに生息。 貝殻は半透明の黄褐色か褐色で、褐色の色帯が一本入るものと入らないものがあります。 ヒダリマキマイマイ オナジマイマイ科。 本州の中部地方、関東地方、東北地方などに分布し、森林や草原などに生息。 軟体の背面は、黄褐色の斑点が点在しています。 ウスカワマイマイ オナジマイマイ科。 北海道南部~九州にかけて分布。 日本産のカタツムリでは、オナジマイマイに匹敵するほどの分布の広さがあり、人家近くの庭園や農耕地などでよく見ることができます。 半透明の殻を持ち、軟体はクリーム色をしています。 ミスジマイマイ オナジマイマイ科。 関東地方南部、中部地方東部などに分布し、山地の広葉樹の疎林など地上から樹上にまで生息。 殻にははっきりと3本の色帯が目立つことからこの名がつきました。 ニッポンマイマイ ナンバマイマイ科。 本州に広範囲に分布し、林などの草むらに生息。 殻に模様のあるもの、ないものなどいろいろいます。 「でんでん虫」や「マイマイ」の由来は 童謡にもあるようにカタツムリには「でんでん虫」という呼び名がありますね。 これは、 「出出虫(ででむし)」が変化した語であると言われ、その昔、子どもたちが「殻から出てこい」「出よ出よ」とはやし立てたことが由来と言われています。 また、マイマイの語源は 渦巻き状の殻「巻き巻き」から来ているそうです。 エスカルゴのカタツムリ フランス料理のエスカルゴは、専用のぶどう畑などで、寄生虫がつかないよう衛生的に育てられたリンゴマイマイ科のカタツムリを使用するのが一般的とされています。 子どもの頃、カタツムリを食べると聞いて驚いた人も、カタツムリが巻貝の仲間と知ったいま、あの美味しさにさらに納得がいったのではないでしょうか。 ナメクジとカタツムリは違う生き物 ここまで紹介してきた中でも、ナメクジとカタツムリには共通点がとても多いことに気づきます。 ナメクジとカタツムリの違いはずばり「殻があるかないか」です。 たったこれだけですが、この違いによって両者は別の生き物として存在しています。 ナメクジには殻がなく、カタツムリには殻がある• ナメクジは殻がないぶん、カタツムリより狭い隙間に入れる• カタツムリは殻があることで、ナメクジより寒さ・暑さに強い• カタツムリは殻があるため、カルシウムを必要とする ナメクジとカタツムリに関するよくある質問 見た目が似ていることから、誰でも一度は思った疑問についてみていきましょう。 どちらも塩をかけたら溶ける? ナメクジに塩をかけたら溶けると言いますが、実際に溶けているわけではありません。 ナメクジの体はおよそ9割が水でできています。 そのため塩をかけると浸透圧が変わり外に水分が出てしまうことで起こる現象です。 カタツムリに塩をかけても同じように縮みます。 カタツムリの殻をとったらどうなる? カタツムリの殻は体の一部です。 炭酸カルシウムでできていて、人間に例えると骨のようなもの。 中には内臓が入っているので無理に殻をはがすと、カタツムリは死んでしまいます。 カタツムリの殻をはがしてもナメクジにはなりませんし、ナメクジが成長してもカタツムリにはなりません。 体についているネバネバの正体は? ナメクジやカタツムリは乾燥を防ぐために体から水分を出しています。 水だけではすぐに流れ落ちてしまうため、ネバネバの粘液を出して水を体にまとわりつかせています。 また、体をネバネバさせることで移動時の滑りをよくする効果もあると言います。 それぞれ寿命はどれくらい? ナメクジの寿命はおよそ1~3年、カタツムリの寿命はおよそ3~5年と言われています。 どちらも食べられる? フランス料理のエスカルゴに代表されるように、カタツムリを調理して食べることは知られています。 ナメクジを食べる人たちもいるようですが、どちらも寄生虫を多く持つ生き物のため、エスカルゴのように食用のもの以外はお勧めできません。 ナメクジやカタツムリを生のまま食べて命を落とした人もいます。 ナメクジやカタツムリを触ったときは、石鹸などでよく手を洗いましょう。 今年の梅雨はちょっと違った視点で観察 ナメクジとカタツムリについて紹介しましたが、長年抱えていた疑問を少しは解消できたでしょうか。 ナメクジとカタツムリは殻があるかないかの違いだけ。 そう考えると、これからナメクジを見る目も変わってきそうですね。 今年の梅雨の時期は、これまでとはちょっと変わった視点で観察してみると面白いかもしれませんね。

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